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バルト三国ツアースナップ集1 ~杉原千畝を巡る旅~ 三好 彰

はじめに

(図1) (図1)

 以前、本誌№257でもご説明した、ユダヤの人達をナチスの手から逃れさせイスラエル建国の大きな手助けをした日本の外交官・杉原 千畝。その跡を偲ぼうとバルト三国への旅に参加しました。
 バルト三国は地理的(図1)に見てもわかるように、ヨーロッパとロシアの二大勢力に挟まれた微妙な位置にあります。また歴史的にも激動期の中にあって、その住民も様々な運命の変動に晒された場所でもあります。
 まず我々は、フィンランド航空にて成田からヘルシンキへと飛び立ちます。
 EU加盟国(一部例外あり)はシェンゲン協定という条約を結んでおり、EU内を移動する際の国境検査を簡素化する事が出来ます。
 バルト三国がEUに加盟したのは2004年の事なので、この制度を使うようになったのは比較的最近の話です。
 今回も通過スタンプのみを押してもらい、ヘルシンキから小さな飛行機でリトアニアの首都ビリニュスへ向かいます。
 途中、恐らくベラルーシ上空ですが眼下に原発が見受けられました。手元にカメラが無く撮影は出来ませんでした。
 夕方、ビリニュスの空港に降り立ち、翌日からビリニュス市内の観光に出掛けます。

●8月12日(金)

 天気は快晴。今日は一日ビリニュス観光です。まず初めに訪れたのは、ビリニュス旧市街の北東にある聖ペテロ&パウロ教会です。

○聖ペテロ&パウロ教会(図2)

 市内を流れるネリス川の東にある教会です。内部には2000以上の漆喰彫刻が飾られており、聖人、天使、想像上の獣、植物など多種多様な造形を楽しむことが出来ます。また天井から吊り下げられた船が特徴的です。恐らく、イエスが湖を渡る際に使用した聖ペトロの船を模しているのではないかと思います。

○3つの十字架の丘(図2)

 市街北東にあるこの丘には、フランシスコ会の僧侶3名が磔にされた伝説があり、それを偲んで3つの十字架が作られたそうです。初期の物はソ連の占領時に破壊されましたが、その後の独立運動の高まりと共に再建されました。
 十字架を背にすると、市内を一望する事が出来ます(図3)。

○夜明けの門(図4)

 旧市街を囲む城壁に9つあった城門の内、唯一残存しているのが夜明けの門です。門内には小さな礼拝所があり、そこの聖母イコンには今でも奇跡の力が宿っていると信じられているそうです。

(図2) (図2)

(図3) (図3)

○聖三位一体 教会(図5)

 夜明けの門通りを北に行くと左手に見えてくる教会です。ウクライナ・カトリックという数少ない宗派の教会で、礼拝はウクライナ語で行われるそうです。

○聖カジミエル教会(図6)

 通りを更に北上した右手に見えるこの教会は、1604年にイエズス会によって建てられました。この土地の支配者が変わる度に、建物の様相もその都度変化させられた歴史があります。

○大聖堂(図7)

 市街の中心に建つこの教会の鐘楼は高さが53mあり、市のシンボルにもなっています。元来、この場所には雷「ペルクーナス」を祀る神殿があったと言われています。教会が建てられたのは13世紀の事で、その後に増改築が繰り返されました。現在のギリシア神殿のような姿になったのは18世紀の大改築によるものです。

つづく

(図)