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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

2016年アレルギー調査 〜ノモンハンを巡る旅〜 レポ2 総務課 青柳 健太

 前号(本誌№260)に引き続き、2016年中国アレルギー調査レポートをご紹介します。

●2日目 9月15日(木)東京 → 北京

 南シナ海を北上する台風14号の影響なのか、羽田空港の空一面を雨雲が厚く覆っていました。それにも関わらず、空港ロビーには出発を控えた人達が次々と受付カウンターで搭乗手続きをしています。
 私たちの乗るJL21便はボーイング787‐8型機で、数年前に就航した新鋭機です。
 チケットを確認すると、一桁台の席順になっていました。はて……? と不思議に思いつつ登場すると最前列のビジネスシートになっているではありませんか! もう一度チケットを見るとエコノミーを示す「Y」が表示されています。まぁ、ラッキーな事だと自分を納得させ、初めてのビジネスシートに身を沈めました。
 まず驚くべきはスペースの広さ。優にエコノミーシートの2列分の空間に1つのビジネスシートが置いてあるので、いくらでも足が伸ばせます(図1)。
 余裕のあるシートは座席モード、リクライニングモード、ベッドモードと3段階に調整ができます。しかし、最前列のシートのため前方の壁までの距離がやたらとあります。備え付けの雑誌まで1メートル以上あるので、シートベルトを外さないと取れません(笑)。
 また、2列目以降のシートとは違い、映画の観賞用ディスプレイがひじ掛けの内部に収納されている事に気づかず、ソレの存在に気付いたのは北京到着の1時間前でした。
 そんなカルチャーショック? を受けつつも、このビジネスシートに慣れてしまうとエコノミークラスに乗れなくなってしまうのではないか……。そんな心配が頭をよぎりました。

(図1)驚きの広さのビジネスシート (図1)驚きの広さのビジネスシート

(図2)機内食 (図2)機内食

(図3)厚い雲のはる南の空 (図3)厚い雲のはる南の空

○朝食「機内食」

 高度1万メートルの朝食は次のようなラインナップでした。「3種のきのこマリネ」、「フレッシュダラダ」、五島軒監修の「鶏肉ソテーのホワイトソースかけ」、六花亭の「マルセイバターサンド」です(図2)。
 雲海を眺めての食事はとても贅沢な気持ちにさせてくれます。ごちそうさまでした。
 出発時の天候とは裏腹に、飛行中は乱気流にも見舞われず、とてもスムースな飛行で中国の首都である北京へと向かいます(図3)。

○渋滞地獄の北京市!?

(図4)交通量が少なく、路面が見えます (図4)交通量が少なく、路面が見えます

 無事に北京空港へ到着。北京空港は日本のソレとは比べるまでもなく巨大で、到着場所によっては空港内を1キロメートル程歩いているターミナルに到着後にまず行うのが入国審査です。延々と並ぶ審査待ちの人の列。通常は1時間程の待ち時間がかかるのですが、運良く私たちは新たな窓口に案内され、わずか15分程度で入国審査を通過できました。これは本当に早いんです!
 そして自動運転の列車に乗り込み、ターミナル3のあるE棟から2つ目のC棟へ移動します。
 そこで預け荷物を受け取り(ここでも通常30分はかかります)、出口へと向かいます。
 ここまでの行程でかかった時間は約30分という驚異的なスピードで攻略(?)した私たちは、ガイドの胡チンさん、清華大学の劉さんと合流して北京市内へ向かいます。
 胡チンさんは、当院の開院20周年記念パンダ旅行の手配をして頂いた事もあり、顔なじみの方です。
 さて、実は到着したこの日、中国では中秋節という連休の初日に当たる日でした。只でさえ交通渋滞がひどい北京で、連休が重なるとどういう事になるのか……。内心で戦々恐々としていたのですが、どこまで行ってもスムースに流れていく車たち。アレ? ここはどこだっけ? と、あっけにとられます。地元の劉さんも「渋滞ないですねぇ」と不思議そうな様子でした(図4)。
 連休の場合、みなさん北京から出てしまうか、逆に家でゆっくり休んでいる様で、普段の北京とはまったく違う一面を垣間見る事ができました。
 北京空港から市内中心にあるホテルまで1時間と掛からずに到着。しつこい様ですがこのスピードは奇跡的な事なんです(笑)。

○この道18年の按摩マスター

 夕食までの空き時間を利用してマッサージを受ける事になりました。ホテルのコンシェルジュによると、ホテルから徒歩10分以内にマッサージ店があるとの事。早速行ってみました。
 ホテルの一角にあるお店が、お目当てのマッサージ店です。当初はフットマッサージ(60分)のみだったのですが、担当者のおすすめで全身マッサージが追加されました。
 院長の担当になった方は、この道18年の経験を持つ、みるからに逞しい女性でした。胡チンさんの話によると、漢方医学の学校で経絡(血などの代謝物が通るライン)などを修めたベテランの方だそうです。
 その名に恥じない腕の持ち主の様で、院長に「マッスルですね」と言いつつ揉み倒していきます。
 私はあくまでソフトな感じでお願いしつつ、体の流れを整えて頂きました。
 また北京に来た際はお世話になりたいと思います。

○夕食「サンシャインキッチン」(図5)

 宿泊するホテルの目の前にある中国料理店「サンシャインキッチン」は、昨年のアレルギー調査の際に立ち寄ったお店です。
 すでに見知ったお店なので安心して料理を選ぶことが出来ます。

〇レンコンのキンモクセイオイル漬けとキュウリの漬物(図6)

 キンモクセイの香りがするオイルに浸したレンコンに、もち米を入れた前菜です。味は甘めで熊本名物の辛子レンコンとは全く違う一品です。
 キュウリの漬物は、ラー油、醤油、黒酢にニンニクのみじん切りが入ったタレが掛けてあります。見た目よりも辛みがあり、黒酢のコクが特徴的です。

(図5)ホテル直近のサンシャインキッチン (図5)ホテル直近のサンシャインキッチン

(図6)前菜2品 (図6)前菜2品

〇エビとニンニクとヘチマの醤油炒め(図7)

 厚めの輪切りしたヘチマの上に、小エビとニンニクを痛めた具をのせた料理です。ヘチマをかじるとアツアツの汁があふれ出て、口をホフホフするとニンニクの香ばしさが口内に広がります。

〇トマトとカリフラワーのスープ(図8)

 トマトの赤とカリフラワーの白が対照的な料理です。何故かトマトの甘味よりも砂糖の甘味に近い味がします……。

〇チキンとポテトのカレー煮込み(図9)

 一番のお気に入り料理です。  カレースパイスが良く染みたチキンとポテトを、鍋で密封して煮込む料理です。トロリとした口当たりの具を、ご飯にのせて食べればあら不思議。中国風ライスカレーになりました(図10)。

(図7)エビとニンニクとヘチマの醤油炒め (図7)エビとニンニクとヘチマの醤油炒め

(図8)トマトとカリフラワーのスープ (図8)トマトとカリフラワーのスープ

(図9)チキンとポテトのカレー煮込み (図9)チキンとポテトのカレー煮込み

〇月見餅

 中国の中秋節(お月見)の時に食べる代表的なお菓子が月餅です。この月餅の中には卵の黄身が入っており、お月見を見事に表していました。しかし、食べる時には4つに割られましたが……。

 予想より美味しく頂いた夕食に腹鼓みを打った一行は、翌日に控えた清華大学の劉江永教授との面談に望むため、早めに解散しました。

(図10)絶品! 中国風ライスカレー (図10)絶品! 中国風ライスカレー

(図11)お月見を模した月餅 (図11)お月見を模した月餅