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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

2016年アレルギー調査 〜ノモンハンを巡る旅〜 レポ3 総務課 青柳 健太

はじめに

 前号(本誌№260)に引き続き、2016年中国アレルギー調査レポートをご紹介します。

●3日目 9月16日(金)北京 → ハイラル

〇清華大学劉江永先生と面談

 ほどよい暖かさを感じる晩夏の北京市。今日も世間は中秋節(連休)の影響なのか、車どおりは比較的まばらのため、移動は非常にスムースです。北京の交通渋滞は日本の比ではないので、これは大変にありがたい事です。  今日は内モンゴル自治区の中心都市であるハイラル市に行きますが、出発前に清華大学の劉江永先生との面談が予定されています。劉先生は中国政府のシンクタンクを代表する方でもあるので、非常にご多忙なスケジュールの中、面談のお時間を頂く事が出来ました。

 劉先生のお話は、ご自身の研究されている「持続可能な安全保障」についての最近の状況や、日本にいると触れる機会の少ない中国側の知見などを伺う事ができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました(図1)。

〇昼食「全鴨李」 

 面談会場は、ホテル近くの北京ダック専門店「全鴨李」です(図1)。  昨日の夕食会場である「サンシャインキッチン」前の道路をまっすぐ行った行き止まりに、このお店はあります。  外観は中国の伝統的家屋をモチーフに高級感の溢れる造りになっています。

〇松茸と衣笠茸のスープ(図2)

 メニューに詳細説明がないのであくまで推測になりますが、松茸と衣笠茸のスープです。  衣笠茸は主に中国に分布する茸で、古来より健康食品として重用されてきました。生えている時は悪臭がありますが、調理をする過程でその匂いは無くなり、特にスープや詰め物などで調理されています。茸自体の味は特になくレース状の菌網は良い歯ごたえです。

〇キクラゲとレンコンの中華炒め(図3)

 味付けはとてもシンプルな炒め物です。ハスの様な丸い葉の上に、キクラゲ、レンコン、玉ねぎ、サヤエンドウ、銀杏が盛り付けられた炒め物です。素材の味を生かすためか、味付けはシンプルに抑えられており、野菜のシャクシャクとしたかみ心地が楽しめます。

(図1)北京ダックの老舗「全鴨李」 (図1)北京ダックの老舗「全鴨李」

(図2)松茸と衣笠茸のスープ (図2)松茸と衣笠茸のスープ

(図3)キクラゲとレンコンの中華炒め (図3)キクラゲとレンコンの中華炒め

〇牛肉と紫玉ねぎの炒め物(図4)

 胡椒の効いた牛肉と、紫玉ねぎ、シメジなどを赤トウガラシで炒めの料理です。ピリッとした辛みと牛肉の塩気が、ビールを進めるのに一役かっています。

〇北京ダック(図5・6)

 もはや細かい説明のいらない中国を代表する料理です。このお店では、ミソとゴマペーストをマーブル状に混ぜたタレと、砂糖をつけて食べます。砂糖と聞いてえっ? と思うかも知れませんが、意外にも油を吸ったダックの皮と砂糖の相性は悪くありません。油の甘味と合わさって、次々に箸を伸ばしてしまいます。

〇アヒルの水かき(図7)

 ここで珍品をご紹介。と言っても、アヒルの水かきの蒸した料理です。クニュクニュした食感でゼラチン質に近いイメージでしょうか。これの調理には手間が掛かかり、足の骨を1本ずつ抜かなければならないそうです。

(図4)牛肉と紫玉ねぎの炒め物 (図4)牛肉と紫玉ねぎの炒め物

(図5)北京ダック (図5)北京ダック

(図6)マーブル状のミソとゴマペースト (図6)マーブル状のミソとゴマペースト

(図7)アヒルの水かき (図7)アヒルの水かき

〇タンメン(図8)

 締めはやはり麺類です。タンメンと言っても、日本の様に野菜がタップリ入っているのではなく、スープ(タン)とチンゲン菜のシンプルな料理です。中国のスープは比較的あっさりした味付けが多く、とても飲みやすい印象を受けます。  お忙しい中にも関わらずお時間を頂きました劉先生、誠にありがとうございました(図9)。

(図8)あっさりとしたタンメン (図8)あっさりとしたタンメン

(図9)清華大学の劉江永先生 (図9)清華大学の劉江永先生

●ハイラル(内モンゴル)

 内モンゴルのハイラルへは、本来は北京空港から中国国際航空を利用して移動する予定でした。しかし乗客数が規定以上に集まらなかったらしく、急遽北京市内の南にあるローカル空港、北京南苑空港から飛び立つことになりました。  この空港は軍民両用の施設で、開港は1910年と中国で最も古い空港に分類されています。  ここから、中国聯合航空2287便にて中継地である烏蘭浩特市(図10)を経由し、夜の20時にハイラル空港へと到着しました。  ハイラルの緯度は、北海道の北にあるサハリン中部位の位置にあり、この季節になると朝夕の冷え込みが厳しくなり始める季節です。  空港から出ると、中秋の名月が燦然と漆黒の空に輝いており、周囲をうっすらと明るく照らしています(図11)。  内モンゴルでのガイドは、空港で合流した王春英さん(29)という、私たちが明日行く予定の満州里生まれの女性ガイドさんです。  これから長い道のりをお世話になる専用バスに乗り込み、15分ほどの位置にあるハイラル市内の百府悦ホテルへと向かいます。

〇夕食「ホテル レストラン」

 レストランの営業時間終了間際に滑り込みで到着した一行。早速、内モンゴルで初めての食事に取り掛かります。

〇羊の骨付きモモ肉焼き(図12・13)

 まず、一行の前に出てきた料理は迫力のある羊の骨付き肉でした。きれいに盛り付けられたお皿は一度厨房に下げられたあと、一口サイズに切り分けられてテーブルに運ばれてきます。  備え付けの3つのタレ(豆板醤、ニラ、カレー)につけて頂きます。日本で食べる羊肉に比べて、羊独特の臭みがあまり感じられず、柔らかい肉質は抵抗感なく食べる事ができます。

(図10)中継地の烏蘭浩特空港 (図10)中継地の烏蘭浩特空港

(図11)中秋の名月に映えるハイラル空港 (図11)中秋の名月に映えるハイラル空港

(図12)羊の骨付きモモ肉焼き (図12)羊の骨付きモモ肉焼き

(図13)切り分けてもらいました (図13)切り分けてもらいました

〇春雨と牛肉の炒め物(図14)

 日本で食べるレトルトの春雨のような料理です。炒めた牛肉と白菜のトロミのあるソースが春雨に良く絡み、ツルツルと食べても、ご飯と併せてもいけます。

〇南国風揚げ牛肉(図15)

 この日一番のお気に入り料理がこちらです。いわゆる酢豚の牛肉版とも言える料理ですが、サクサクとした衣とパイナップルの甘味がマッチして、一皿を抱えて一人占めしたい位です。  それは邪道だと思われる方もいるかも知れませんが、私は甘党でもあります。ここは譲れません(笑)。

〇介藍と牛肉餡かけ(図16)

 野菜は恐らく介藍だと思うのですが、炒めたそれを牛肉とネギのトロミソースをかけた料理です。  ショウガも程よく効いており、こちらもご飯との相性は抜群の一品です。しかし、グルメレポートを書く上での一番の悩みは、素材名や調理法がしっかりと確認できないところです(汗)。

(図14)春雨と牛肉の炒め物 (図14)春雨と牛肉の炒め物

(図15)南国風揚げ牛肉 (図15)南国風揚げ牛肉

(図16)介藍と牛肉餡かけ (図16)介藍と牛肉餡かけ

〇豆腐と牛肉の鉄鍋炒め(図17)

 こちらは唐辛子とミソをベースにした辛い料理です。しかも出来立てアツアツなのも加わり、ホフホフと冷ましながら食べる事になります。ビールと一緒に食べるのにおすすめではないでしょうか?

〇牛肉炒飯(図18)

 説明はもはやいらないですね。シンプルな炒飯です。北方の料理は塩味が強いのが特徴らしいのですが、このホテルの料理はそこまで塩っ辛くはありません。

〇ビール2種(図19)

 料理の最良の御伴であるビール。今日は、黒竜江省の地ビールであるハルビンビールと、この地方の地ビールであるハイラルビールを飲みました! どちらも飲み口は軽めで、中国料理と一緒に飲むのに適しています。  食後に、殷敏先生(南京医科大学 臨床教授に昇進)と腹ごなしの散歩をして、明日からの長旅に備えて休みました(図20)。 

つづく

(図17)豆腐と牛肉の鉄鍋炒め (図17)豆腐と牛肉の鉄鍋炒め

(図18)シンプルな牛肉炒飯 (図18)シンプルな牛肉炒飯

(図19)ハルビンビール(右)とハイラルビール(左) (図19)ハルビンビール(右)とハイラルビール(左)

(図20)お月見日和でした (図20)お月見日和でした