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2020年6月号(No.304)

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はじめに

2019年9月28日(土)、トークネットホール仙台にて、東北方面隊・創隊59周年記念事業「音楽フェスティバル」が開かれました(図1)。
 昨今、自衛隊行事の取材担当になりつつある私が選出され、院長代理として音楽に癒されに出向きました。
 東北方面音楽隊が構成する音楽プログラムは、演奏のジャンルに偏りがないため、老若男女問わず、誰しもが楽しめるものになっており、人気度の高さが窺えます。

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期待に胸膨らませて

受付を無事済ませ、本日の演奏プログラムを頂きました。手渡されたプログラムを開く一瞬……これはなかなかの楽しみです(図2)。
 本日もオープニングから2部構成での演奏、そしてフィナーレ。
 まずはオープニングに、「ブルーインパルス」という曲があります。
 ブルーインパルスは、皆さんご存知、航空自衛隊が誇るアクロバット飛行チームで、言わば花形です。はて、このチームをどんな曲調で演奏するのか……とても興味が沸きました。
 第1部の演目は、海外でも幅広く知られ、日本国の代名詞と言っても過言ではない「さくらさくら」、私は流行に乗り遅れて鑑賞を逃してしまったアニメ作品である通称「アナ雪」が演奏されます。
 そして聞き慣れたメロディーに乗せて、東北方面隊の宝塚? フラッグ隊が見事な舞を披露しました。
 打って変わって、八戸陣太鼓が奏でる「大地の響き」。四季折々に移り変わる故郷を、太鼓の音色が見事に表現しており、激しく、一糸乱れず打たれる太鼓の音色と、隊員の方の鍛えあげられた上腕筋に(笑)、皆が魅了されていました。
 休憩をはさんで、第2部のスタートは、1964年に開催された東京オリンピックで、音楽隊が演奏したファン・ファーレです。その当時の東京下町に暮らす、個性豊かな人々を題材にした映画「ALWAYS 三丁目の夕日」も追演奏され、間近に迫った東京オリンピックを彷彿させる、流石の選曲でした。
 その後は時代を、昭和から平成に移し、「平成ヒットソングメドレー」が演奏され、本日一番の盛り上がりとなりました。

02

聴き終えて

隊員と観客の一体感を肌で感じ、身震いを覚え、これが東日本大震災時分に音楽隊の方が仰っていた「音楽で人を元気にする」ということなのだなと、痛感しました。
 フィナーレを迎え、会場内には鳴り止まない拍手が響き渡り、大盛況のうちに閉幕となりました。音楽の力で、胸いっぱいの元気を頂いた演奏会となりました。

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