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花粉症はどんな病気?

毎年2~3月頃になると、スギ花粉症に悩む方が増えてきます。
 しかも、花粉症の正しい知識がないために、病院巡りをしてお薬を処方してもらったけれども、やっぱり効かない! そんな経験を良く耳にします。
 そういう方々が忘れているのは、花粉症は鼻の病気という真実です。
 つまり、心臓の病気は循環器科、目の病気は眼科といった様に、鼻の病気は耳鼻咽喉科で診てもらわないと適切な治療は受けられません。

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花粉症とは?

まず、花粉症とはなんなのか? これは私達の体が元々もっている防衛機能が過剰に反応している状態を表しています。

体の過剰反応

私たちの体には、体内に入ってきた異物(バイ菌やウイルス)を排除する機能「抗体」が備わっています。
 しかし、その抗体が本来は体に害のない植物の花粉を異物と誤って認識して、くしゃみ・鼻みずを出して、異物を体外に出そうと働きかけます。
 この一連の異物排除の働きが花粉症です(図1)。

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鼻の病気は耳鼻咽喉科

無害な花粉に対して、体の正しい防衛機能が余計に働いてしまう。その為に、花粉症ではくしゃみ・鼻みず・鼻づまりと言った風邪と似た症状が出ます。でも、風邪に似た症状が出たからと言って内服薬を飲んでも、鼻への治療ぬきではお薬の効果はありません。
 繰り返しますが、花粉症は鼻の病気です。正しい治療を行うためには、鼻の症状に対応できる医療機関を受診しましょう。

当院で行う

2つの方法でアレルギー症状を抑えます

①お薬塗布による鼻処置

 鼻づまりを起こす場所にお薬(トリクロール酢酸)を塗って、組織を縮めて鼻どおりを改善し、アレルギー反応が起きない様にします。
 これを下甲介粘膜焼灼術と言います(図2・3)。
 処置にかかる時間は、麻酔をしてからお薬の塗布まで約20分くらいです。
 効果は約1シーズン続きますが、鼻組織が回復する速度には個人差がありますので、複数回にわたって受けられる方もいます。

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②お薬の長期処方

短い期間のお薬処方では、花粉症シーズンを通してアレルギー反応を抑えることが難しくなります。
そこで、前述の鼻処置に加えて、シーズン直前からお薬を長めに処方して、アレルギー症状を予防的に抑制します。

マンガで判る花粉症

院長が監修した医学コミックシリーズには、様々な耳鼻咽喉科の病気についてマンガで解説しています。  当院ホームページ上で無料閲覧できますので、ぜひ一度ご覧下さい(図4)。

コミック①‐1 表紙 001

URL:http://www.3443.or.jp/img/book/manga_hanako.pdf (コミックコーナー)

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