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2021年6月(No.316)

めまい特集「めまい検査について」(1)

 

当院で行なっている、めまい検査についてご紹介いたします。

聴力検査(ちょうりょくけんさ)

耳のきこえをみる検査。

きこえの程度は、めまいの症状に伴い、変化することがよくあります。

遮眼書字検査(しゃがんしょじけんさ)

書いた文字で、めまいの程度と原因をみる検査(図1)。

アイマスクをつけたりはずしたりして、文字のゆれと曲がり具合を比較します。

図1 図1

 

重心動揺検査(じゅうしんどうようけんさ)

体のふらつきをみる検査。

めまいの原因が、耳なのか脳なのかを判断する目的があります。

眼を開けた状態と、閉じた状態での体のふらつきを比較します。足元のセンサーでふらつきの程度を記録し、解析します。目標の動きをみつめたり、足元を柔らかい足場にして検査したりする場合もあり、通常でははっきりと現れにくいめまいを、さらに詳しく調べることができます。

耳からのめまい

眼を閉じた状態でふらつきが強くなります。耳からのめまいは、眼を開けていないとひどくなるのです。

脳からのめまい

眼を開けた状態でも、閉じた状態でも同じようにふらつきます。

★注意点

なるべく自然に直立してください。物に寄りかかったり、手を組んだりしないで下さい(図2)。

図2 図2

 

視標追跡検査(しひょうついせきけんさ)

動く目標(×印や、縦棒)を眼で追う検査です。

眼球の動きをみます。

脳が原因と考えられるめまいが判定できますし、脳のどこに原因があるのか診断する目安ともなります。

眼の動きをみるカメラをつけた状態で、目の前を動く目標を眼で追います。

目標をスムースに追うことが出来れば、耳からのめまいである可能性が高くなります。この動く目標を『視標』と呼びます。

必要に応じて以下の検査を選択しておこないます。

①視標追跡検査(ETT)

左右に動く目標を眼で追います。

②視運動性眼振検査(OKN)

同じ速度で流れる縦棒を眼で追います。

③視運動性後眼振検査(OKAN)

段々と速くなる縦棒を眼で追います。

その後、暗所にして誘発される眼振(特徴的な眼の動き)をみます。暗くなっても眼を閉じないようにしてください。

★注意点

眼球の黒い部分(瞳孔)をチェックする検査です。なるべく眼を大きく開け、まばたきはひかえめに。また、アイラインやマスカラなどアイメイクもひかえてください(図3)。

図3 図3

 

眼振(がんしん)とは?

汽車に乗って外の景色を追いかけるときのように、眼がどこまでも目的物(視標)を追うときの動きです。

でも実際には、眼球はみえなくなるまで視標を追いかけることはできません。必ず急激に元に戻り、その後に改めて次の視標を追いかけます。

この急に戻る眼の動きを『眼振(がんしん)』といいます(図4)。

図4 図4

 

眼振検査(がんしんけんさ)

眼の動きを観察する検査。

赤外線カメラを装着して眼の動きを調べます。

めまいがあると特徴的な眼の動き(眼振)がみられます。眼振の強さや方向などから、めまいの原因や程度を知ることができます。めまいの経過をみるうえでも重要な検査のひとつです。

図5は検査の様子です。

カメラをつけたまま、色々な方向に首を傾けます。

カメラの画面に記録された、眼振の方向や、強さを調べます。

図5 図5

 

めまいの語源

『めまい』という言葉の語源は『目舞い』だと聞いたことがあります。この言葉はつまり、グルグルやフラフラのある時には、眼の異常運動(つまり眼振)が生じていることを意味しています。

上記以外にも、必要に応じてめまい関連検査を受けていただくことがあります。

めまい検査の意義

めまいは複雑な病気であり、その診断は医師が問診および診察による情報と、全ての検査結果をあわせておこないます。  

問診や診察時の所見だけでは、当然病気の本質はみえません。めまいに潜む病気の本体を、詳しくみることができるのがめまい検査です。

そのため、ご本人に目立った自覚症状がない場合にも、検査を受けていただく必要があります。

当院では、定期的に詳しい検査をおこなっており、めまいの経過と危険性をより確実にとらえられると考えております。

 ※ご不明な点等がございましたら、スタッフにお気軽におたずねください。

 

めまいについてはこちらもご覧下さい。

URL:https://www.3443.or.jp/dizz/index.html

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