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2021年7月(No.317)

大満足! 大興奮! あら浜「はらこ飯」

秘書課 菅野 瞳

 

はじめに

今の季節も旬を迎える「はらこ飯」があることをご存知でしょうか? はらこ飯と言えば秋の風物詩ですよね。秋鮭の身を煮込み、その煮汁でお米を炊き込んで、身とイクラを盛り付けた宮城県亘理町の郷土料理、それが「はらこ飯」です。

この季節に旬を迎えるというのは一体? 鮭の養殖が盛んになり一年中はらこ飯を頂けるようになったということなのでしょうか?(私の願望丸出しです)私のはらこ飯愛からくる探究心に火がつき、亘理町にある「あら浜」さんにお邪魔して来ました。

いざ亘理町へ!

秋を迎える頃になると、私ははらこ飯の炊ける良い匂いに誘われて、居住地に近い「あら浜 仙台本町店」さんに足を運ぶのが恒例になっています。ですが今回は、初めてとなる亘理店へ赴きました。

車を走らせること約一時間、お店の前でたなびくのぼり旗に出迎えられ入店です。早速メニューを見せて頂くと、ありました、今が旬“銀鮭はらこ飯”。残念なことに、銀鮭使用のはらこ飯が味わえるのは7月いっぱいなのだとか。銀鮭の養殖は、宮城県が90%のシェアを占めていますが、更に養殖業が盛んになり一年中食べられるように……という私の願望は無残にも打ち砕かれたのでした(笑)。

秋鮭と銀鮭のちがい

春に食すことが出来るはらこ飯と、秋からシーズンを迎えるはらこ飯の違いについて、私は少し勉強をしました。

どちらにせよ美味であることに変わりはないのですが、この時季のはらこ飯は、銀鮭を使用し、イクラではなくマスコを盛る。それに対し秋のはらこ飯には、あっさりな秋鮭を使用し、濃厚なイクラを盛るのだそうです。鮭とイクラ(マスコ)の二重奏による絶妙なバランスがあってこそのはらこ飯……いざ実食です。真珠のような輝きを放ち、椀の中央に鎮座するマスコを、崩してしまうのが勿体ないなと思いながらも、豪快に口に放り込んだ私(食欲に勝るものなしですから)。この一口の幸せったらない! と、一人言葉を失い天を仰ぎました。

何回、いや何十回、何百回食べても感動を覚える「あら浜」さんのはらこ飯は、やはり極上・絶品です。

東日本大震災からの復興

この味を求めて、遠方から亘理町を訪れる人々を唸らせる「あら浜」さんですが、東日本大震災時には、ご家族は難を逃れ無事ではあったものの、はらこ飯の代表店として、亘理町で17年間守り続けたお店は、津波により一瞬にして倒壊。震災後は、器なども揃えられないため、仙台三越にて、お弁当販売からスタートしたのだそうです。その後「あら浜本町店」が開店し、震災から5年5カ月が経った8月10日、やっとの思いで古里での営業再開を果たしました。

亘理町での再開にあたっては、仙台本町店のカウンターにたまたま置いてあったプラスチック容器の中に、お店を訪れたお客様が次々と義援金を入れてくださり、気付けばその額は20万円に膨らみ、そんな予期せぬ支援も頂いたのだとか。

「あら浜」さんを慕う人々の想いを糧に、「あら浜亘理店」は、地元の復興に一翼を担う料理店として毎日元気に営業されています。この記事を認めながらも、また食べたくなってしまう中毒性のある「あら浜」さんのはらこ飯……必食です。

秋鮭さんの登場時には、また秋鮭親子に挨拶をしに? 出向こうと思います。

図01 図02

亘理店:宮城県亘理郡荒浜字中野183-8  仙台店:仙台市青葉区本町1-10-15 斎藤ビル1階

URL:https://www.arahama.jp/

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