3443通信3443 News

2021年11月(No.321)

 

耳のお話シリーズ①
ラジオ3443通信「3・3(みみ)の日とひな祭り①」

図01

ラジオ3443通信は、2010年から毎週火曜10:20~fmいずみ797「be A-live」内で放送されたラジオ番組です。
 ここでは2014年1月28日OAされた、耳鼻咽喉科にまつわる病気の話題を分かりやすく、歴史や時には意外な観点からの話題を交えてご紹介いたします。

141 3・3(みみ)の日とひな祭り①

An;
 三好先生、このラジオ3443通信、非常に興味深い、しかも歴史的にも地理的にも、すっごくスケールの大きなお話が続いています。
 今日はどんなお話かなって、毎日江澤はとても楽しみにしているんですけど……。本日の話題は、どのような内容なんでしょう?

Dr;
 江澤さん。前回までのストーリーは、英国紅茶の旅から、茶器のデザインの話題から、その成立した元つまりモンゴル遊牧民の国家についてのお話でした。

An;
 江澤は、ワクワクしながら耳を聳(そばだ)てていました!

Dr;
 マルコ・ポーロと、一行がイタリアに持ち帰ったスパゲッティの伝説にまで、会話は進行していたんですけれど。
 江澤さん、ここで少し休憩です。

An;
 そうですね。江澤もあんまり息を呑んでお話に聞き惚れていましたので、ちょっとだけ気分転換も良いかな……と。
 それで先生、気分を変えて、どのようなエピソードを、今日はご紹介頂けるんでしょうか?

Dr;
 江澤さん。早いもので今年ももうすぐ、3月3日を迎えます。

An;
 先生、3月3日はひな祭りです。女の子のお祭りの日ですよ! 江澤はひな祭りが、毎年なんだか楽しみでなりません。

Dr;
 まさに季節が変わり、寒かった冬が去り、暖かな春がやって来る。そのシンボルみたいな感じもあって、私たちまで華やかな気分に浸ることができます。

An;
 江澤は小さい頃、お雛さまを飾るのが楽しみで。シーズンが近付くと、1年間しまってあった雛人形を箱から出して。雛壇をセットすると、女の子らしいお菓子や桃の花そして白酒が準備されて……。
 今でもあの光景は、江澤の頭を離れることがありません(笑)。

Dr;
 江澤さん。みんなあまーいものばっかり、ですね! 聞いただけで、口の中が甘くなっちゃうような(笑)。でもなんとなくほんのりと、その幸せな気分が、伝わって来ます(笑)。
 私のクリニックでは、私の大好きなスヌーピーの雛飾りがありまして(笑)。

An;
 3月3日には、それを飾るんでしょうか?

Dr;
 1年分のゴミやチリを払って、3月になると出番なんです。
 江澤さんの子どもの頃は、やっぱりスヌーピーのお雛さまでしたか(笑)?

An;
 江澤のお雛さまは、フツーのお人形さんでした(笑)。

Dr;
 一番上の段から、お内裏(だいり)様、3人官女、5人囃子、そして……。

An; 
 右大臣に左大臣でした。向かって右が左大臣で年長者、向かって左が右大臣で若年の、いずれも武官ですよね。

Dr;
 左近(さこん)の桜、右近(うこん)の橘(たちばな)。そう言われ慣れているように、昔の日本では左側の方が位が高かったんです。
 それで以前の日本では、お内裏様の並び方も、男雛(おびな)は左つまり向かって右で、女雛(めびな)は右だったんです。

An;
 それは、いつ頃までのことでしょうか?

Dr;
 現実に、明治天皇の時代までは左が位が上で、それまでは帝(みかど)である天皇が左側に、皇后は右側に位置していたんです。

An;
 最近ではそれが逆になったんでしょうか? そう言えば、結婚式の新郎新婦の並び方も現在の男雛・女雛と同じく、男性が右側で女性が左側ですよねぇ。

Dr;
 明治期の文明開化によって、西洋式の並び方が浸透し、大正天皇の即位式からは右側に天皇が、左側に皇后が並ぶようになったんです。今の、お内裏様の並び方ですね。

An;
 地方によっては、内裏雛の並び方は昔ながらの方式に従っているものも、見かけます。

Dr;
 ですから日本人形協会では、大正天皇や昭和天皇と同じ内裏雛を「現代式」、と呼んでいます。すなわち男雛が右、つまり向かって左に位置する形式のことです。

An;
 それに対して、明治天王以前の形式つまり男雛が向かって右に配置される方式は?

Dr;
「古式」です(笑)。

An;
 医学と違うところで話題は進行していますけれども、三好先生の本日のお話は、もしかすると味覚の、しかも甘味にまつわる話題なんでしょうか?

Dr;
 あれっ江澤さん。座布団が1枚、減ってしまいました(笑)。

An;
 まぁ大変! 憧れのハワイ航路が、夢のかなたへと消えてしまいそう(笑)!

Dr;
 それは冗談ですが、江澤さん。3月3日には、別の意味があります。(笑)江澤さん。私たちのこのラジオ3443通信ですが、3・4・4・3と書いてなんと読むんでしょうね?

An;
 先生、「ミヨシさん」です(笑)。

Dr;
 江澤さん。座布団1枚です。ハワイの夢が、また近くなって来ましたよ(笑)。

An;
 うれしいです(笑)。

Dr;
 さてそれでは江澤さん。3・4・4・3で「ミヨシさん」ならば、3と3ではどうでしょう。なんと読めば良いんでしょうねぇ?

An;
 先生、判りました。3と3で「ミミ」と読みます。

Dr;
 それなら江澤さん。3月3日は、桃の節句以外に、どんな行事の行なわれる日でしょうか? 私の、職業に関係があります。

An;
 三好先生の職業は、たしかDJつまりディスク・ジョッキーでしたよねぇ(笑)?

Dr;
 実は内職で耳鼻科医も兼業していまして(笑)。そちらの関連なんですけど。

An;
 それじゃ先生。次回のOAは、先生の内職関係のお話を楽しみにしています(笑)。

Dr・An;
 本日も、とっても楽しいお話をありがとうございました。

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