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2021年12月(No.322)

 

雪化粧に染まる蔵王山のお釜

図01

寒風吹きすさぶ2021年3月末。みやぎ蔵王・刈田岳から望む冬の“お釜”の光景です。

シーズン中はスキー客で賑わう「すみかわスノーパーク」より雪上車に乗り込み、残雪の滑走コースをゴウゴウと轟音を奏でながら進むこと一時間、暖房の効いた車内から一歩外へ出ると、冷気が肌にピリッと突き刺さります。暖冬とはいっても流石に標高1,000メートルを超える山上の空気は、地上のそれとはひと味違います。

今年は気温もさほど低くはなく降雪も少ないため、蔵王山名物の樹氷を道中に見ることは叶いませんでした。ですが、夏の岩肌だらけの猛々しい姿とは打って変わり、薄青色に凍結したお釜はまるで大きな瞳のようにも見えました。

新型コロナウイルスが収まった時には、ツアーの締めとして麓の遠刈田温泉へと足を延ばし、冷えた体を温めてから帰りたいと、新たな楽しみを心に秘めて帰路へ着きました。
(2021年3月25日、撮影)

 

図02

図03
(夏のお釜。2021年9月9日 院長撮影)

図04

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