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2022年1月(No.323)

 

映画「奇跡の人」鑑賞レポ2

医事課 高橋 彩乃

図00

 

前号の伊藤杏華さんに引き続きまして、ヘレン・ケラーを題材にした映画「奇跡の人」を鑑賞したレポートをご紹介いたします。

 

小学生以来の衝撃

今回の朝の勉強会では、「ヘレン・ケラー」のお話が出てきました。
 小学生の頃、ヘレン・ケラーの伝記を読んだことがありますが、ヘレンは、目が不自由・耳が聞こえない・しゃべることが出来ない女の子で、サリバン先生の厳しい指導のもと、最初にwaterという言葉を覚える…という少々大雑把な記憶しかありませんでした。
 勉強会では、「あらゆるものごとには名前がついており、名前を覚えるには聴覚が必要」という内容も出てきましたが、「三重苦」のヘレン・ケラーはどのように克服していったのだろうと、興味を持ちながら「奇跡の人」を鑑賞しました。

ヘレンはサリバン先生と出会う前、よく癇癪を起こし、両親や周りの大人たちを困らせていましたが、愛情を持って育てられていました。
 しかしそれはある意味「甘やかし」でもあり、結果的にヘレンの為にはなっていませんでした。
 サリバン先生は、それを見抜いて、両親の元から離し、とても厳しく辛抱強くヘレンを教育していきました。その方法は、まずヘレンに物を触らせ、手話で名前を伝えるというもので、ヘレンは同じように手話をすることが出来るのですが、サリバン先生曰く、只の「猿真似」でした。私はすぐ真似出来るなんて凄いと思ったのですが、それは、ヘレンは確かに「三重苦」ではあるけれど、手で顔を触るだけで誰かわかったり、表情を真似出来たり、においに敏感だったりと、視覚・聴覚以外の五感がとても冴え渡っているからだと感じました。

サリバン先生の決して諦めない根気強い教育のお蔭で、遂にヘレンが、この手に流れている冷たいものは、「water」なんだ!「物」には「名前」があるんだ!ということに気付くシーンは、ヘレンにとって世界が変わった瞬間であることが伝わってきて、とても感動しました(図1)。

この映画を観て感じたことは、ヘレンの家族は深い愛情はありましたが、ヘレンの障害に対しての理解が及んでいない部分がありました。それに対してサリバン先生は、自身も視覚障碍者であったことから、適切な教育が出来たのだと思いました。医療の現場においても、病気についてきちんと理解することで適切な治療を施していけるのだと思います。日々学びながら、仕事に取り組んでいきたいです。

 

図02 図1

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