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2022年4月(No.325)

水彩画と随筆29

絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰

はじめに

私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
 渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
 ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
 本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。

図01
作品名「マルセイユ」

マルセイユは天然の良港である。それ故この良港を巡って激しい覇権争いの舞台となった。良港の周りには新鮮な魚を食材としたレストランが立ち並ぶ。代表的な料理はブイヤベースだ。フランスに詳しい友人からブイヤベースを食べるなら『ミラマール』にと勧められていたので真っ先にこのレストランに足を運んだ。レストランの前からのスケッチだ。港の向こうにノートルダム・ド・ギャルド・バジリカ聖堂がそびえマルセイユを独り占めしたような気分になった。

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