3443通信3443 News

2022年10月(No.332)

 

3443世界写真展⑱
広報誌を彩る表紙特集10
~秋に染まる風景~

当院の広報誌3443通信では、2009年1月発刊号より世界のあちこちで撮影してきた絶景写真を表紙に掲載してきました。
 今回は、主に秋の風景に関する写真をご紹介します。

ウルムチの奥地・カナスの清流(2011年11月号掲載)

2011年11月 No.201 ウルムチの奥地・カナスの清流(2011年9月20日 院長撮影)
(2011年9月20日 院長撮影)

中国北西部のウイグル自治区カナスは、ロシアやモンゴル、カザフスタンに跨るアルタイ山脈の南麓にある風光明媚な森林地帯です。
 古くはヨーロッパとアジアを結んだ砂漠の交易路シルクロード、その一つである天山北路の走るイメージと打って変わり、針葉樹林の生い茂る緑豊かな地域です。朝晩の平均気温は10℃と低く、すぐ南側に広がるタクラマカン砂漠とは全く異なる環境です。

 

ハルビン・スンガリー川の夕焼け(2014年11月号掲載)

2014年11月 No.237 ハルビン・スンガリー川の夕焼け(2014年9月12日 院長撮影)
(2014年9月12日 院長撮影)

中国東北部の黒竜江省ハルビン市の中心を流れるスンガリー川(松花江)の夕焼けです。この川は中国と北朝鮮の国境沿いにある長白山を源流とする長さ1,972キロメートルに及ぶ一大河川です。アムール川に流れ込む最大の支流で、マイナス50℃にもなる冬季には全面凍結し、その氷を使ったハルビン氷祭りは世界四大氷雪祭りの一つに数えられます。

 

内モンゴル自治区アル山の観光地(ノモンハンを流れるハルハ川の源流です)(2017年10月号掲載)

2017年10月 No.272 内モンゴル自治区アル山の観光地(ノモンハンを流れるハルハ川の源流です)(2016年9月19日 院長撮影)
(2016年9月19日 青柳撮影)

中国とモンゴルの間にある内モンゴル自治区。その遥か西へと続く大平原を分かつのが、北はロシアまで伸びる南北1,200キロメートルの大興安嶺山脈です。その南端に広がるアル山国家森林公園はアジア最大級の溶岩台地で、至るところに溶岩の通ったトンネルや噴出孔跡、荒々しい溶岩石が露出しています。
 紅葉シーズンにはその美しい景観を一目見ようと、多くの観光客が足を運びます。

 

溶岩石の露出する大カルデラ・杜鵑湖(内モンゴル自治区アル山)(2017年11月号掲載)

2017年11月 No.273 溶岩石の露出する大カルデラ・杜鵑湖(内モンゴル自治区アル山)(2016年9月19日)
(2016年9月19日 院長撮影)

前述のアル山国家森林公園にある湖の一つです。
 火山の溶岩流によって堰き止められたハルハ川の水がたまって形成された湖で、水深は2.5mほどしかありません。黒いゴツゴツした岩は全て溶岩石で、かつての噴火の名残が感じられます。
 この湖の由来には故事があり、3月の種まきの時期に鳴くホトトギス(杜鵑)が、喉から血が出るほど鳴き、その血が周辺のツツジを赤く染めたことから、杜鵑湖と名付けられたのだそうです。

 

紅葉に染まる栗駒山(栗原市)(2021年11月号掲載)

2021年11月 No.321 紅葉に染まる栗駒山(栗原市)(2021年10月15日 院長撮影)
(2021年10月15日 院長撮影)

宮城県で紅葉を見るなら、栗駒山は外せないスポットでしょう。
 標高1,626メートルの栗駒山の山肌一面が、ナナカマドの赤とカエデの黄色、火山岩の黒のコントラストに映える風景は、この地を訪れる人の心を掴んで離しません。
 少し紅葉のピークには間がありましたが、枯れ葉の香りが漂う栗駒山の夕暮れはゆっくりとした時間が流れ、日常の喧騒を忘れさせてくれます。

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