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2022年10月(No.332)

 

水彩画と随筆35

絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰


はじめに
 私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
 渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
 ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
 本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。

図01
作品名「アヴィニヨンの橋」

本当の名前はサン・ベネゼ橋という。1177年から8年の歳月をかけて造られた。建造当時は長さ900メートルの長大な石の橋だった。その後戦争やローヌ川の氾濫で何度も破壊されたがその都度修復されてきた。しかし17世紀以来修復は打ち切られ現在はローヌ川の中州の島までしか残っていない。橋の上から振り返ると緑の木々に覆われた威厳に満ちた法王庁が目に飛び込んでくる。絶好の観光スポットだ。

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