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2022年12月(No.334)

 

陸上自衛隊主催の
東北方面隊創隊62周年記念行事レポ

秘書課 菅野 瞳

図01図02


はじめに
 2022年9月24日(土)、仙台市青葉区一番町にある電力ホールにて、陸上自衛隊東北方面隊創隊62周年記念行事の一つ、東北方面音楽隊による『記念コンサート』が行われました。
 今年のコンサートは、長引く新型コロナウィルスの影響により3年ぶりに一般公開での開催となりました(図1)。

 本年度のテーマは『前へ~変わらぬ決意~』です。

図03
 図1


 あらゆる困難を克服する方面隊の力強さと、変わらぬ決意をもって任務に邁進する姿を、音楽を通して伝えたいというメッセージが込められています。私が足を運ぶ度に、その完成度の高さに圧倒される、東北方面隊のコンサートプログラム……今年はどんな構成で私たちを出迎えてくれるのでしょう。

「本日はご来場ありがとうございます!」

 温かい感謝の言葉に出迎えられ、感染対策のため隔席となったシートに案内頂きました。
 どれどれ!! 早速頂いたプログラムに目を通してみると……、

「おっ!? んっ!?」

 と思わず奇声を発してしまいました。
 第2部の曲目紹介欄に『野球応援メドレー』とあります。野球の応援歌をアレンジしての演奏だなんて、これは無論万人の心を掴むわけです(図2)。

図04
 図2


 どの年代の人が招かれても、一様に楽しませることが出来る……これが東北方面音楽隊が奏でる演奏会の醍醐味です。

感動の演奏スタート!
 お待ちかねの演奏開始時刻となり、軽快なパーカッションの音色が響き渡る中、幕が上がりました。本日も休憩を挟む2部構成での演奏会です。
 第1部のプログラムにある『大地の響き』は、東北方面隊のお馴染みの曲目で3年前のプログラムでも、和太鼓(八戸陣太鼓)の力強い音色を聞かせて頂きました。一打一打が体全体にドスンドスンと響き、演者の熱い思いを痛いほどに感じることが出来ました。

 その後は、八戸陣太鼓と船岡陣太鼓との共演で『絆』という曲が演奏され、心が震えるまさに圧巻の演奏を聞かせて頂きました。
 打って変わって第1部の最終演奏は、ディズニー映画30作目の記念作品として誕生した『美女と野獣』の映画音楽です。今年初の結成という男女混合のフラッグ隊の舞と共に奏でられました。
 今後益々活躍の場が増えるであろう、男女混合フラッグ隊の舞は、とても滑らかで華麗で、丹念に練習を重ねられた成果が見受けられました。

 休憩を挟み、いよいよ私がプログラムを拝見してから心待ちにしていた『野球応援メドレー』の番です。

 ご存知の皆さんも多いと思いますが、今年の夏の選抜高校野球大会に於いて、私の母校である仙台育英学園高等学校が東北高校球界の悲願だった『白河の関』を遂に越え、栄光の優勝旗を地元・宮城に持ち帰りました!!
 決勝戦時は、まるで私が球場でプレーをしている一員のように緊張し、一球一球息をのんで見守ったことを思い出しました。

 聞き覚えのある応援歌のメドレーは、あの興奮と感動を一気に呼び覚まさせてくれました。聴衆が手拍子をしたくなるような、一体感を作り上げた野球応援メドレーは、私の予想通り、本日一番の盛り上がりとなりました。
 3年ぶりに聴衆を招いて開催された演奏会は、誰しもが大満足の興奮冷めやらぬコンサートとなりました。

 東日本大震災時より、東北方面音楽隊の方々が仰っている「音楽で人々を元気にする」という変わらぬ熱い思い……魂が籠った演奏に、胸がいっぱいになりました。

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