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2022年12月(No.334)

 

水彩画と随筆37

絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰


はじめに
 私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
 渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
 ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
 本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。

P.45 図のみ
作品名「皇居」

大学の後輩の松井さんは宮内庁病院の歯科医をしている。皇居の中にある病院なので、その病院に勤務するには私のように世俗的なことで頭の中が一杯の医師は思想調査ではねられてしまうらしい。松井さんが一般には入れない皇居の中を案内してくれることになった。桜のきれいな季節で、天皇家の一族になったような気持ちになって皇居の秘密の場所をゆっくり散策した。

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