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2023年3月 No.337


水彩画と随筆40
絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰


はじめに
 私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
 渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
 ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
 本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。

P.48 図のみ
作品名「千鳥が渕」

東京には数多くの桜の名所はある。しかし何と言っても千鳥が渕の桜に勝るところはないと私は思っている。桜も見事だが、周りの景色が最高だ。皇居の石垣、お濠の水そして周りには近代的なビルが立ち並んでいるのだ。私は以前桜並木に隣接して建っていた九段坂病院に2年ほど勤務した事がある。桜の季節は私の部屋の窓に桜が乱れ咲くのだ。桜の季節は興奮して仕事にならなかった。

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