3443通信3443 News

2023年6月 No.340

 

3443世界写真展㉖
広報誌を彩る表紙特集18
~イスラエル編 番外編~

 

当院の広報誌3443通信では、2009年1月発刊号より世界のあちこちで撮影してきた絶景写真をご紹介してきました。
 先日、2018年5月のイスラエル訪問のきっかけとなったセリアさん(NPO法人セリアの会 代表)と久々に再会し、イスラエルでの思い出話に華が咲きました(図1)。

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 図1 セリアさん、セリアさんの旦那さんといきつけの板前料理「内海」さんにて

 

そもそも私たちがなぜ、日本からは遥か遠い中東イスラエルに行くことになったのか。
 それは2011年3月11日におきた東日本大震災が一つのきっかけでした。地震大国・日本にとっても未曾有の大災害となった大震災は、世界中に驚きを与えました。被災地の住民を一人でも多く助けようと多くの国から支援物資や救助隊が派遣され、その尽力に感謝が集まったことは記憶に残っています。

 イスラエルも、そんな国の一つでした。

 当時の駐日大使エリ・コーヘン氏の要請で、親善大使だったセリアさん(NPO法人セリアの会 代表)をコーディネーターとしてイスラエルからの支援隊(イスラエイド)を被災地に送り、支援活動を展開しました。
 国としての支援活動が終了しましたが、セリアさんは独自の支援活動を継続。地震・津波被害で心身ともにダメージを追った子どもたちのケアや、断絶した地域コミュニティの復興を手掛けられ、その活動は震災から12年が経った今でも実施されています。

 そんなセリアさんと出会ったのは、私が所属する日本安全保障・危機管理学会の行事に秘書青柳が参加した折、ご一緒した参加者からセリアさんを紹介されたことがきっかけでした。
 音楽家でもあるセリアさんは、母国であるインドネシアと日本、イスラエルの音楽文化を取り入れたオリジナル音楽を作成しており、そのタイトルが私の娘の名前と同じ「慈」であったこともご縁に感じたエピソードの一つです。
 そこから交流が始まった私たちは、亘理町からの東日本大震災の支援活動の御礼の旅として、2018年5月にイスラエルへ赴きました(以下、写真で紹介)。
 その後、セリアさんはすでに解体された仮設住宅の保存事業を立ち上げ、亘理町内の土地に仮設住宅を移設し、日本とイスラエルの国際交流の場となるメノラー国際リーダーシップセンターを創設しました(図2)。
 院長も当センターの顧問として、亘理町を中心にした子どもたちの国際交流活動への支援を続けていきます。

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 図2 亘理町に移設された仮設住宅(リーダーシップセンター)

 

安息日で賑わうカルメル市場(図3)

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(2018年4月27日、撮影)

商都テルアビブ中心部からやや北側にあるカルメル市場は、庶民の生活用品・食料品を数多く取り扱う野外マーケットです。まるで東京浅草のアメ横のようにいくつもの店が軒を連ねており、路地に逸れると不思議な商品と出会えるかも知れません。

 

山と積まれたザクロとザクロジュース(図4、5)

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(2018年4月27日、撮影)

赤いルビーのような実を持つザクロが、なんともアンバランスな詰み方をされています。このザクロを丸ごと絞ったザクロジュースも売られていました。白い内皮ごと絞られていたため味はグレープフルーツに近かったのには驚きました。

 

甘い香り漂うお菓子屋さん(図6)

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(2018年4月27日 院長撮影)

色とりどりのラインナップが揃うお菓子屋さん。子どもが目を輝かせそうなお店ですが、これでもかと砂糖の甘い香りが鼻に飛び込んできて、酔ってしまいそうになります。

 

ナッツを求めるお客さんと注文を聞く店主(図7)

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(2018年4月27日、撮影)

こちらは様々な種類のナッツ類を取り扱いお店。
 グラム単位での販売のようで、店主の手元には計量メーターが置かれています。手に一掴みしてそのまま口に放り込みたい衝動に駆られてしまいます。

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