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2024年2月 No.348

 

院長のひとりごと


 このコーナーは、私個人の自由気ままなひとりごとを呟くコーナーです。

【垂 秀夫】垂大使お疲れ様です!
 このたび駐中大使を辞任された垂氏にメールを送ったところご返事を頂きました。
 垂氏は「40年近くを外交官人生として駆け抜けたが、なにも後悔はない。今後は好きなことをやりながら有意義に生きていきたい」と語っておられました。

【垂 秀夫】垂誌が文藝春秋に語った回顧録
『文藝春秋』第102巻第2号に、日中外交の実態を知る上ではとても興味深い記事が掲載されました。先般、駐中国大使を辞任された垂秀夫氏の回顧録です。
 垂氏は中国語研修を受けたいわゆるチャイナスクール出身で、ほんらい駐在大使経験者は二カ国以上に勤務するところ、在勤国は中国のみというまさに対中国外交のスペシャリストとして八面六臂のご活躍をされました。
 垂氏のお話は、私たちでは普段窺い知れない世界のほんの一旦が垣間見えるもので、その内容はぜひ『文藝春秋』2024年2月号を手に取って見て下さい。

 最後に、記事の文末に書かれた一文をご紹介します。

「中国の不条理な主張に対しては、日本の国益を踏まえてきちんと反論していかなくてはいけませんが、批判一辺倒でもいけません。言うべきことは言う一方で、少しずつかもしれませんが、日中関係の安定、そして発展に向けた歩みは決して止めない。それが外交官として私が心がけてきたことなのです」

図「文藝春秋」


【中国】謝莉娜 先生から年賀状をいただきました
 年一回の嬉しいお便りが届きました。
 謝先生は、日本留学時に私が支援していた方の一人で、いまは中国江蘇省人民医院の眼科医師として活躍されています。

 1990年頃、昭和大眼科に留学しておられましたが、経済的に大変困っておられ、耳鼻科の三辺教授の紹介で毎月1万円ずつ送金していたことがありました(私は他にも留学生の援助をしていたので……)。
 その折のことを何回も何回も振り返っては、私に「毎月毎月三好先生からの1万円の届くことを、本当に本当に心待ちにしていて、このご恩は一生忘れません」と、繰り返していた姿を思い出します。
 30年以上経過した今でも、このような賀状を送ってくれる彼女の真情に胸が熱くなりました。

謝莉娜Dr.

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