3443通信 No.364
めまい(BPPV)症例のご紹介46
当院では、めまいで受診した患者さんに対してめまい治療法であるエプリー法を実施しています。エプリー法の施術前後の状態についてまとめた症例をご紹介いたします。
■症例1
20代の女性です。2024年5月、仕事中にグルグル回るようなめまい症状が急に出現し、起き上がれず、乗り物酔いしたような吐き気があったそうです。
その後、内科を受診しますがCT撮影で異状なく、耳鼻科に紹介され各種検査をするも異常なしと診断されます。脳神経外科でのMRI撮影は異状なく、鎮暈剤の処方で改善が見られたとのことです。
しかし原因不明という診断結果が不安だったため、インターネットでめまい治療について調べたところ当院を見つけられました。以前、ご祖母が受診されたということもあり、受診を決められたそうです。
エプリー中は、ふわふわした感覚がめまい再発のきっかけになるのではと不安があったそうですが、治療を重ねたことでグルグルしためまいや吐き気はなくなり、とても楽になったとのこと。
いくつもの医療機関から「原因不明」と診断され諦めていたのに、正確なめまい検査と治療によって日常生活が回帰したことに対し、感謝の言葉を述べられていました。
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■症例2
50代の女性の患者さんです。25年ほど前からめまいを自覚されていた方で、2024年6月頃から症状がひどくなり、運転中にフワッとした浮遊感があり目の焦点が合わない感覚に襲われ、停車してその場にとどまってしまうことも複数回に渡ってあったそうです。
めまいは、30代の頃に子供の出産後のダイエットをやり始めてから発生したとのこと。
総合病院を受診するも、栄養不足と診断され鎮暈剤を処方されたそうです。
当院には、脳神経内科からの紹介を受けて受診されました。
ご本人は以前からあっためまいが重症化したのか、もしくはご家族の持病の遺伝との関連性を疑われて不安を覚えたとのこと。
エプリーでは、体勢の維持が少し難しかったそうで、治療2回目からは看護師の誘導もあり問題なく治療を受けておられました。
治療後は、仕事に対する集中力も回復し、運転に対する不安も減り、楽に生活が送れるようになったと話しておられました。
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■症例3
60代女性の患者さんです。2024年6月初旬、夕方に突然めまいを感じて総合病院を受診されました。しかしCT撮影は異状なく耳鼻科を紹介されます。その耳鼻科では鎮暈剤の処方のみで病名は告げられなかったとのこと。
その数カ月後、夜中のトイレに行く際にグルグル、フラフラとしためまいがあり、歩行困難となってしまったそうです。
その事を同僚に相談したところ、以前めまいで通院していた当院を紹介され、受診を決められました。
治療の説明を受けて、これでめまいが治るのかと不安を覚えたそうですが、1回目のエプリーの施行後はめまいも落ち着き、5回目の後にはそれまで壁際を歩いていたのが離れても不安を感じることがなくなったそうです。
めまいの治療前後で、こんなにも日常生活が楽だったのかと、穏やかな毎日のありがたみを実感されていました。
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めまいの治療には、専門の医療機関での様々な検査が必要となります。得られたデータから正しい原因を突き止め、適切な診断がなされます。
めまいについてはこちらもご覧下さい。
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