3443通信 No.365
象が曳いてもビクともしないクリシュナのバターボール

(2025年5月18日 院長撮影)
南インドの中心都市チェンナイから60キロほど南にあるマハーバリプラムという町には、古代の寺院遺跡が数多く残されています。
そこの丘の中腹に、見るからに不安定そうな大きな岩がポツネンとあります。
これはクリシュナのバターボールと呼ばれる直径10メートルの巨岩で、いまにも転がろ落ちそうな光景ですが、かつてこの地に興こったパッラヴァ朝時代に像を使って動かそうと試みたそうですが、岩はピクリとも動かず今に至っています。
名前の由来は、ヒンドゥー教のクリシュナ神がバターボールが好物という逸話があり、巨岩がバターボールに似ていたということから名づけられたそうです。
それにしても、随分と巨大でアンバランスなバターボールですね(笑)