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3443通信 No.366

 

めまい(BPPV)症例のご紹介48


 当院では、めまいで受診した患者さんに対してめまい治療法であるエプリー法を実施しています。エプリー法の施術前後の状態についてまとめた症例をご紹介いたします。


■症例1
 70代の男性の方です。2024年12月、起床時にフラフラするめまい、嘔吐があり立ち上がれなくなってしまい脳外科に救急搬送されました。MRIに異状なく耳鼻科か整形外科を受診するよう勧められ、ご家族に通院歴のある当院を受診されました。

 治療中はめまいや嘔吐がひどくなることもなく、治療回数を重ねるごとにめまいは改善していき、症状が緩和したことで歩行も支障なく出来るようになりました。


◇ ◇ ◇


■症例2
 70代の女性です。最初のめまいは2023年頃、寝る際にグルグル・フワフワするめまいに襲われかかりつけの内科から耳鼻科を紹介されます。耳鼻科では聴力検査に異常なく鎮暈剤が処方され、数カ月通院されました。
 同年10月頃に脳外科でCT撮影するも異常はなかったため経過観察となりました。
 2024年12月、めまいが悪化し歩行困難となり、かかりつけの内科で点滴を受けました。それでもめまいが改善しないことを知り合いの薬剤師に相談したところ当院を紹介されました。

 初回の治療は多少の不安があったようですが、エプリー法による頭の動作に慣れると安心された様子でした。
 治療後は、起床時や日中活動時にめまいの自覚症状はなくなりました。


◇ ◇ ◇


■症例3
 60代女性の患者さんです。
 既往歴に高血圧のある方で、最初のめまいは2024年11月中旬に外出中にフワフワする動揺感を覚え、頻脈、血圧上昇がありました。
 内科受診の際、一時的な血圧低下の可能性が示唆されたため服用していた降圧剤を中止。その翌日に循環器科で検査を受けるが心臓に異常は見られず、血圧も高い数値であったため降圧剤の服用を再開しました。
 脳神経内科でCT撮影するも異常なく、当院への受診を勧められました。

 エプリー法の施行中にめまいの自覚症状はなかったが、治療後に立ち上がる際に動揺感が見られました。
 帰宅後もその動揺感は続きましたが、4回目の施術以降はその動揺感は軽快しました。


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 めまいの治療には、専門の医療機関での様々な検査が必要となります。得られたデータから正しい原因を突き止め、適切な診断がなされます。

めまいについてはこちらもご覧下さい。
 URL:https://www.3443.or.jp/dizz/index.html(めまいの方へ)

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