3443通信 No.366
元在北京日本大使館大使 垂秀夫さん作
「悠久の時空」11
院長 三好 彰
はじめに
2013年9月、私がアレルギー調査で毎年訪れていた中国を訪問した際、当時は在北京日本大使館の政務公使だった垂 秀夫さんと出会いました。その経緯については記事『シンガポール大使館レセプション』(3443通信 No.355)に詳しいですが、大国中国に対して「言うべきことは毅然とした態度で言う」という姿勢でのぞまれ、まさに闘う大使としてご活躍されました。
そして2023年に退官された垂さんは、趣味であった写真家として活躍の場を移され、これまで中国で撮りためた珠玉の写真の一部を写真カレンダー『悠久の時空』として発行されました。
ここでは、カレンダーに収蔵された美麗な写真を、連載でご紹介していきます。

天津市浜海新区
天津市は、首都北京の東側に位置する都市で、古来から北京の海の玄関口として海運や漁業が盛んに営まれてきました。1980年代の改革開放以降は天津経済技術開発区として重化学工業が発展し、一気に都市化が進められました。
浜海新区もそうした開発の中心地に含まれますが、少し郊外に出れば昔ながらの風景が残されており、そこだけは慌ただしい都市部とは違うゆっくりとした時間が流れているように感じます。
【公式】垂秀夫 Official Website

