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3443通信 No.371

 

めまい(BPPV)症例のご紹介53


 当院では、めまいで受診した患者さんに対してめまい治療法であるエプリー法を実施しています。エプリー法の施術前後の状態についてまとめた症例をご紹介いたします。

■症例1
 80代の女性の方です。初めてのめまいは2018年頃に発症しました。家事作業中にふらつきなどを覚え、そのうちに何かに捕まらずに立っていることもままならなくなり、2019年頃にかかりつけだった総合病院に救急搬送されました。
 ですが、特に検査も行われず、処方もなにもなかったとのこと。
(後年、別の疾患でMRI撮影するも異常なしでした)
 その後は様子を見ながら日常生活を送っていましたが、外出時は歩行器を利用するなど不便を感じていたそうです。

 そして、知人から土日診療を行っている当院でめまい治療を受けたとの話を聞き、2024年に受診されました。
 エプリー法では、最初はめまいが起きて驚いていたようでしたが、2回目以降は慣れた様子で施術を受けられていました。そして治療を終えると自立歩行が出来るまでに回復され、非常に喜んでおられる様子でした。


◇ ◇ ◇


■症例2
 60代の女性です。2024年12月、起床時にフラフラするめまいが起きて、吐き気と下痢症状もあり内科を受診しました。その内科では吐き気止めと下痢止めを処方され、改善しなかれば脳外科もしくは耳鼻科受診を勧められました。
 ちなみに、2020年頃の市の健康診断にてMRI撮影をした際、小さな影があると指摘を受けたが大きな問題はないと診断されました。

 当院のことは、ご近所の方が通院したことがあり話を聞いていたのこと。
 そして2025年2月に当院を受診されました。
 初回治療時にはエプリー法で誘発されるめまいがあり、かなり負担があったようですが、2回目以降の施術からはリラックスした様子で治療を受けられていました。
 治療後はめまいの自覚症状はなく、めまいの再発予防として枕の下にタオルを敷いて高さ調整をするようお伝えしました。


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■症例3
 60代女性です。2025年1月頃、いきなりグルグル回るめまいで起き上がれなくなり、家族の支えがないと自宅内の移動もままならず、目を瞑って移動をしていたそうです。また、起き上がると吐き気があり、食事を摂ることも出来なかったとのこと。

 当院がめまいの専門治療を実施しているとインターネットで知り、受診を決められました。
 既往歴として、2012年に耳の詰まりと2015年に左耳の突発性難聴が発症し、1~2年ほどの通院でATP製剤を服用し、現在はほぼ完治しています。
 また、2020年頃に行われた健康診断でのMRIもしくはCT撮影では、特に異常所見はなかったそうです。

 エプリー法の施術中は、なかなか目を開けていることが難しく、意識していないとすぐに目を閉じてしまうので苦慮したとのこと。治療中に寝た状態(水平)で頭を下げると体勢の保持が困難な様子でした。
 治療後は、周囲の景色が動くような激しいめまいは治まったものの、無意識に頭を動かした際には車酔いのような感覚があり、それも落ち着いていれば治まっているようでした。


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めまいについてはこちらもご覧下さい。
 URL:https://www.3443.or.jp/dizz/index.html(めまいの方へ)

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