3443通信 No.375
みみ・はな・のどのQ&A

ここでは、みみ・はな・のどの症状に関する患者さんの疑問について、解説するコーナーです。
▼【質 問】
「めまいに悩まされています。治療法を教えて下さい」
私はめまいに悩まされています。30歳を過ぎてから頻繁に起こるようになり、身体がふらふらするような感じで吐き気もあります。週単位で繰り返し発作が起こります。周囲の人は「たかがめまい」と理解して貰えません。
医学事典で調べたら「メニエール病」が当てはまるような気がするのですが、どうなのでしょうか? めまいにはどのような治療があるのでしょうか?
△【回 答】
「内耳の慢性(ゆっくり進行するタイプ)の病気のひとつと考えられます」
めまいと一口で表現しますが、その内訳は「ぐるぐる回る」「フラフラする」「立ちくらみがする」「まっすぐ歩けない」など、いくつかの種類があります。
「ぐるぐる回る」めまいは、内耳の三半規管など(図1)めまいを感じる部分から小脳に至る経路のどこかに、急性の病変があって生じます。

図1 三半規管の構造
「フラフラする」めまいは、前述の経路にゆっくりと進行する病気がある場合や、心因性・精神病性の病気(この場合、心身両面にわたる説明のつかない不快感が付きまといます)で起こりやすいものです。
「立ちくらみ」のようなめまいは、一時的な脳循環障害の症状で、起立性低血圧や逆に高血圧の薬の効きすぎ、小児では起立性調節障害という発育途上の体のアンバランスが考えられます。
「まっすぐ歩けない」めまいは、両方の内耳の機能が落ちたとときや脳の病気で生じることが多いものです。
また、メニエール病とは、内耳の浸透圧異常でめまい・耳鳴り・頭痛を来す病気で有名ですが、そんなに多い病気ではありません。
お話を伺う限り、ご相談の内容は内耳の慢性(ゆっくり進行するタイプ)の病気のひとつと考えられます。この場合、内耳循環改善剤(血液のめぐりを良くする薬)を服用し、身体的・精神的なストレスを避ける必要があります。人間の体は内耳の異常があっても、脳がうまくバランスをとってくれるので、いつも症状が表に出るとは限りません。しかし、このホメオスターシス(バランスを取り戻そうとする力)は、ストレスがあると働きませんので体を労わることが重要なのです。
めまいの発作がひどく、吐き気もつらい時には、乗り物酔いのトラベルミンなどを一時的に服用するのも有効です。
お医者さんに行くと、めまいや吐き気を治める注射(名論と言いますが重曹水で、ホメオスターシス安定に有用)を受けることが出来ます。
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