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3443通信 No.379

 

三好耳鼻咽喉科クリニック ラジオレポート
ラジオ3443通信「ほら吹き男爵の冒険」

図00


 耳・鼻・喉に関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって45年。今回は2015年8月にfmいずみで放送された内容を紹介します。
[An.…江澤アナウンサー、Dr.…三好院長]

「ほら吹き男爵の冒険」①
An.
 三好先生、前回伺った花粉症はそもそも、世界で初めて発見された花粉症。日本での発見は戦後だった事実は、江澤には意外でした。カモガヤは牧草ですから牧畜を飼育する習慣のない国では、あまり身近じゃあなかったんですね。
Dr.
 仏教の影響でしょうか、江戸時代の日本では肉食が一般的ではありませんでした。もっとも肉食をしないといいながら、いわゆる「四つ足」の動物、牛や馬などを料理しなかっただけで…。
An.
 例えば鳥類などは、江戸時代にもよく食べられていました。カモやツグミなどの食用が有名です。
Dr.
 かも鍋なんて、今でも栄養豊富なごちそうですね!
An.
 子どもの頃、「かも捕り権べえさん」(図1)という物語を聞いたことがあります。冬に湖にたくさんのカモが飛来し、羽を休めているのを見た権べえさんという名前のヒーローが(笑)。

図01
図1


Dr.
 たしかカモを一網打尽にしようと、たくらんで…。
An.
 夜の間に凍り付いた湖の上で眠っているたくさんのカモの足を、ひもで結ぶんです(笑)。
Dr.
 カモは全部生け捕りに?
An.
 カモの足に結んだひもの端を握り締めていた権べえさんは朝になって、びっくり仰天。目覚めた何百羽というカモたちが、明るくなった空を目指して一斉に羽ばたいた。何百羽というカモたちの飛び立つ力です。権べえさんは、あっという間に釣り上げられ、空へと舞い上がりました(笑)。
Dr.
 それは大変!
An.
 幸い、カモの群れがお寺の五重の塔に近づいたのを見逃さず、ひもを手放した権べえさん。帯が塔に引っかかり、無事生還できたそうです。めでたし、めでたし(笑)。
Dr.
 そんな逸話が語り継がれるくらい、鳥類は貴重な栄養源として江戸時代にも定着していた。
An.
 そういえば江澤は、ドイツにも権べえさんと似たようなお話が伝わっているのを、母親の寝物語に聞かされた覚えがあります。
Dr.
 「ミュンヒハウゼン男爵の冒険」、別名「ほら吹き男爵」の物語ですね! 江澤さんの生まれ育った、山形県の酒田市は当時、際立った文化都市。江澤さんのお母さんのお話だって、当然レベルが高い!
An.
 酒田市って、そんな環境だったんですね?
Dr.
 私自身、医学部で教えていただいた、当時の耳鼻咽喉科の助教授が本間先生という酒田市出身の医学博士でして。江澤さん。酒田市で「本間」という名字に覚えがあるでしょう?
An.
「本間さまには及びもせぬが、せめてなりたやお殿さま」という言葉が(笑)。
Dr.
 私が耳鼻咽喉科の手ほどきを受けたのは「北前船」と呼ばれる貿易船の拠点の1つだった酒田市で隆盛を極めていた、本間一族からだったんです。
An.
 三好先生と私の生まれ故郷のいわれを今、初めて理解しました。先生には、私の生まれる前からのご縁(笑)も深かったんですねェ。
Dr.
 
1を聞いて10を知る江澤さん。お話は続きます。本日も、ありがとうございました。

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