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みみ、はな、のどの変なとき

31 滲出性中耳炎の治療

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それでは滲出性中⽿炎の治療法には、どのような⽅法があるのでしょうか。

そもそも滲出性中⽿炎治療の基本は、⿎膜の内側に溜まった滲出液を排泄してやることです。そしてそのためには、⽿管を通じて中⽿腔の換気を良くしてやるのが⼀番効果的です。その⽬的で、⼤⼈ではカテーテル通気という⼿段を活⽤します。これは、細い⾦属の管を⿐を通じてのどの⽿管開⼝部にあてがい、空気や薬液を⽿管内そして中⽿腔へと送り込むもので、強制的に中⽿腔換気がなされます。⼦どもでは、この⼿段は多少痛く泣かれてしまいますので、ポリッツェル法が頻⽤されます。本法は、ゴム球を⿐の⼊り⼝にあててこのゴム球を圧し空気を⿐からのど、そして⽿管内に⼊れてやる⽅法です。なお、⿐をつまみ⼝を閉じ⿐を強くかむようにしても、のどの中の空気圧は⾼まり同様に空気は⽿管に流れ込みます。⼤⼈では、こうしたヴァルサルヴァ法と呼ばれる操作を⾃分で⾏なうことにより、⿎膜内外の気圧を調節することができます。スキューバ・ダイビングで深く潜るとき、この⼿段で⽔圧に応じた気圧を中⽿腔に保つ必要があり、これは「⽿抜き」と呼ばれています。

こうやって中⽿腔換気を試みても、うまく⿎膜内の液体が排泄されないときには、⿎膜に⼩さな⽳を開けて⽿管の換気を助ける処置が、とても有効です。この処置は、部屋に篭もった空気の⼊れ替えをするのと同じ原理です。それは、例えば部屋の⼀⽅の窓だけを開けるより、反対側の窓も⼀緒に開けてやる⽅が、スムースに部屋全体の空気が⼊れ替わるようなものです。中⽿腔も⽿管だけ開いているより、対側にあたる⿎膜に⽳のあった⽅が、換気がうまく⾏くのです。その⽬的から、⿎膜に⼩さなチューブを挿⼊し、持続的に換気できるような処置をすることもあります。この処置をチュービングと称したりするのですが、アデノイド肥⼤があって⽿管のうまく働かない⼦どもでは、数ケ⽉から数年間にわたってチューブを留置することもあります。 なお⿐詰まりがあると⽿管機能に悪影響のあることが考えられ、⿐汁を吸い取ったり⿐粘膜の腫れを治める⿐処置は、とても重要です。

 

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