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みみ、はな、のどの変なとき

32 滲出性中耳炎と水泳

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近年、⼦どもたちの間にスイミングが流⾏っています。このため⿎膜に傷があったり、滲出性中⽿炎治療の⼀環として⿎膜にチューブが⼊っていたりする⼦どもには、⽔泳を勧めて良いかどうか困ってしまうことがあります。

⽿⿐科医がこの点をどう考えているのか、私たちは全国各地の⽿⿐科医にアンケート調査をしたことがあります。すると興味深いことに、全238回答中⽔泳を全⾯禁⽌としたのは約3割の78回答のみでした。⽿⿐科医のほとんどは、条件付きで⽔泳を可としたのです。そしてその条件としては、⽿栓の使⽤や⽿栓とスイミング・キャップの併⽤を挙げる返答が、約7割と多数でした。

⽔泳で中⽿に⽔が⼊る場合、恐らく⽿の⽳(外⽿道)から⿎膜に留置してあるチューブを通じて⼊り込むのではなく、のどから換気の改善した⽿管を介して中⽿腔に流れ込むものと想像されます。従って密閉可能な⽿栓を使⽤すれば、前記の中⽿腔換気が⼈⼯的に悪化しますので、⽔の中⽿腔流⼊が阻⽌できるのではないかと考えられます。

密閉可能な⽿栓、それは理想を⾔えば⼀⼈ひとり⽿型を採ってオーダーメイドで作成するもので、これは専⾨医に依頼すれば⼿配してもらえます。ただ、コストがかさむのは事実です。その意味でそれが無理なときには、イヤー・パティと呼ばれるシリコーン製⽿栓がお勧めです。それを装着して、その上からスイミング・キャップをしっかり被ってもらえれば、⽿栓のずれることは無く⽔の中⽿腔流⼊は予防できます。

 

関連リンク
 ・医学コミック「中耳炎世界の冒険」

 

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