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みみ、はな、のどの変なとき

42 耳鳴り

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様々な⽿の症状の中でも、けっこう対応にてこずるのが⽿鳴りです。⽿の外で⾳がしている訳でもないのに、いつも⽿の中にジーンとかキーンとかいった⾳がこびりついて離れません。ですから⽿鳴りのある⼈は、⼀旦この⽿鳴りを気にし出すと、とてもとても堪ったものではありません。それは例えて⾔えば、毎晩隣で眠っている配偶者のいびきみたいなものです。つまり、うっとおしいけれど追い出すこともできないといった状態で、いらいらすることこの上もありません。
 先にお話しした難聴のうち内⽿性難聴は、⾳を感じる感覚細胞の機能低下のために、⼊って来た⾳を電気信号に変えて脳に送ってやることができなくなる状態です。

それに対して⽿鳴りは、内⽿の⾳を感じる感覚細胞からの異常放電であって、⾳として⽿に⼊る刺激が無いのに脳が異常⾳を感じる状況と⾔えます。ただし当初は単なる内⽿神経の異常放電ではあっても、徐々に精神的要素の関わりが⼤きくなって来るのが普通です。このため実際の異常⾳の⾳量以上に、⽿鳴りは苦痛に感じます。治療にてこずる⽿鳴りは、こんな精神的要因の⼤きい場合が多いものです。

⽿鳴りは、めまいや難聴など他の⽿症状に伴っている場合、なんらかの内⽿疾患の現れと考えられます。こういうときにはもちろん、良く調べて適切な対応をする必要があります。しかし⽿鳴りだけしか存在せず、それもそんなに強くなって来たりしないようなら、少し様⼦を⾒ても余り⼼配要りません。過剰に神経質にならないことも、⽿鳴りの場合⼤切なことです。

ここに述べたな理由から、⽿鳴りの治療には⽿それ⾃体に効果を挙げるものと、精神的に好影響を与える⽬的のものとがあります。 ところで、これは⽿鳴りとは異なるのですが、分裂病の幻聴を⽿のせいだと確信し⽿⿐科医を受診される⽅がおられます。⽿の中で有り難い念仏が聞こえるとか…… 。違うんですよ!

 

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