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みみ、はな、のどの変なとき

43 突発性難聴

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ある⽇ある時、突然⽿が聞こえなくなる。そんな病気があります。本当にその瞬間まで⽿に何の異常も無かったのに、いきなり⽿がヘンになるのです。これを突発性難聴と称し、現在までのところその病因は不明です。恐らくは内⽿の神経に異変が⽣じたものと考えられていますが、実態は良く判っていません。

⽿の聞こえが悪くなるのと同時に、めまいを伴うこともあります。これは内⽿の病変が蝸⽜だけに⽌まらず、三半規管などめまいに関係する前庭に及んだものと推測されます。 めまいと難聴を来す疾患に先に述べたメニエール病がありますが、メニエール病のめまいは何回も繰り返すのに対し突発性難聴のめまいは再発しません。
 加えて突発性難聴では、⽿鳴りや⽿閉感(⽿の塞がった感じ)を伴うことがあります。 突発性難聴で重要なことが2点あります。

⼀つは治療開始時期で、発症してから1週間以内に治療を始めないと、⾮常に聞こえは回復しにくくなります。ですから突然⽿の聞こえが悪化したら、躊躇せず⽿⿐科医へ相談して頂きたいと思います。

もう⼀つは鑑別診断で、突発性難聴のような急激な聞こえの悪化を来す疾患の中に、聴神経腫瘍などの脳腫瘍の存在することです。ですから突然聞こえが悪化した場合には、MRIなどで脳腫瘍の可能性を検査することも重要なのです。

主な突発性難聴の治療として、①ビタミン剤や代謝改善剤の投与(点滴や注射、内服など)、②ステロイド剤の使⽤(点滴、注射、内服)、③⾼圧酸素療法、などがあります。 ステロイド剤はとても良く効く薬剤であるだけに、気を付けないと副作⽤もあるものです。しかし現時点では、突発性難聴の治療には⽋かすことのできない有効な薬ですので、細⼼の注意を払いながら使⽤します。
 ですから医療機関でこの薬をもらったら、決して⾃⼰判断で服薬を中⽌したり、うっかり通院を忘れたりすることの無いよう、⼼がけて頂きたいと思います。

⾼圧酸素療法は、⼤きな酸素タンクの中に⼊って気圧を上げた状態で酸素を吸⼊する治療で、⾎中の酸素飽和濃度が⾼まり内⽿のダメージを受けた神経に酸素が多く送り届けられるようになります。

 

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