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みみ、はな、のどの変なとき

53 鼻づまり

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⿐がつまるということは、傍⽬にはさほどひどい症状とは思えません。でも⿐がつまっている本⼈には、それはとてもつらいものなのです。実際、現在でこそ少なくなりましたが、蓄膿症(慢性副⿐腔炎)が多く、⼦どものほとんどが⿐から⼆本棒を垂らしていた時代。そう⾔えば⾃分もそうだった、その記憶を頭の底から呼び起こす⽅もおられるでしょう。

当時⼆本棒のために⿐がつまると、⿐性注意集中不能症と⾔って精神の集中が難しくなる、そんな病態がゴロゴロしていたものです。このため⼦どもの学業成績が悪いと、⿐が悪い、蓄膿症だ、と本気で⼼配されました。⿐がつまってポカンと⼝を開けている⼦どもの顔が、いかにもぼんやりしているように、⾒えたせいもあるのでしょう。

現在でも蓄膿症こそ減りましたが、花粉症などのアレルギー性⿐炎(⿐アレルギー)が増加し、⿐づまりに悩む⼈の数は同じだ、とも⾔われます。今なお、⿐つまりが放っておけない⿐症状である理由です。
 ⿐づまりは、年令や時期そして伴う症状によって、いくつかの原因を考えることができます。まず、⼦どもと⼤⼈に分けてご説明します。

 

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