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みみ、はな、のどの変なとき

89 寝相といびき

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いびきの治療について、⼿術などの外科的治療法の前に、普段の⼼がけや習慣付けでなんとかいびきを改善する⽅法を探ってみましょう。

例えば寝ているときの姿勢ですが、上を向いて寝ているとのどの粘膜の軟らかい部分が、下に落ちて気道を狭めます。気道が狭ければ、呼気や吸気の通過する際に摩擦⾳が⽣じ易く、それがいびきになります。

余談ですが、⼈間以外の動物は余りいびきをかかないそうで、なぜかと⾔うと⼈間だけが仰向けに寝るからなのだそうです。
 冗談ですが私は、それならスヌーピーもいびきをかくのではないかと、想像して楽しんでいます。
 ともかくその意味から、横向きに寝るだけでもいびきは⼤幅に減少します。

そのための具体的な⼿段として、次のような⽅法があります。

枕に傾斜を付け、頭が横を向くようにする。本などを枕の⽚⽅の下に敷き、その傾斜を利⽤します。

・パジャマの背中に丸めたタオルを縫い付け、体が横向きになるようにする。
 ・抱き枕を利⽤し、横向きに眠るよう習慣付ける。抱き枕は可能なら、⾜まで絡めることのできる⼤きめのものを使⽤すると、より楽に横を向いて寝られるようです。
 ・後頭部に詰め物をした帽⼦を被って寝る。軟らかいタオルなどをまるめてスキー帽などに⼊れて使⽤すると良いようです。

これらの努⼒で横向きに寝る習慣を付ける訳ですが、その⽬的は飽くまで快適に眠る試みです。慣れないうちなど、逆に寝にくくて寝不⾜になったりしないよう、注意してください。

眠っているときの⼿や腕の位置も、いびきの原因となっていることがあります。それは例えば腕が⾸や頬もしくはあごを圧迫する位置にある場合ですが、気道が狭くなりますのでいびきをかく原因となります。

また⼿が胸の上にあっても胸廓を圧迫しますので、呼吸が浅くなり無呼吸やいびきの原因になります。悪い夢を⾒て、眠りが浅くなるかも知れませんし。

それにバンザイの格好をしながら眠ると、⾸が圧迫されて気道が狭くなりいびきのもととなります。
 これは、中年⼥性や肥満男性に多く⾒られる姿勢です。この問題は、横向き寝で解決します。

 

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