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みみ、はな、のどの変なとき

91 いびき防止グッズ

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いびきをかく原因はいろいろで、それに合わせて対応策もさまざまです。

⼀つには、背景に何らかの⿐疾患が存在すると⿐づまりから⼝で呼吸せざるを得ず、いびき⾳発⽣の元凶である軟⼝蓋などの振動を引き起こすことになります。

また⿐疾患の無い場合でも、習慣的な⼝呼吸はやはりいびきのもとです。

実際、いびきをかく⼀の約7割が⼝を開いたまま眠っているとも⾔われ、この⼝呼吸をなんとかしなければいびきは治りません。
 こうした⼝呼吸の習慣のある⼈は、朝⽬が覚めたときに⼝の中がカラカラに乾いていることが多く、診断の⼀助となります。

さらに⼝呼吸はいびきの原因となるだけでなく、⼝中の清浄を保つべき唾液が⼗分でないために、⾍⻭になり易いとも⾔われます。その意味でも、放置すべきではありません。 ⼝呼吸の習慣を治すためにお勧めなのは、「ネルネル」と称するテープです。これは閉⼝した上下の⼝唇に縦に貼って、⼝を閉じたまま眠る習慣を付けるためのマウステープです。テープの材質は通気性が良く、貼っていてもかぶれる⼼配はありません。

最初はこのテープ、付けていると違和感があるかも知れませんが、徐々に慣らして⾏って⼝ではなく⿐で呼吸する習慣付けを⾏ないます。

ただし、⿐に病気があって⼝呼吸をしている⼈には、これは無理です。⿐の病気をまず治して、それから「ネルネル」に挑戦です。 話は変わりますが、わたしが初めて南京医科⼤学を訪れたとき、⿐閉のツボを刺激して⿐づまりを治す治療を⾒学したことがあります。それと同様に、⿐粘膜を刺激して⿐づまりを改善するのが、⿐に装⽤する磁⼒クリップです。このクリップは「ネルネル」との併⽤も可能で、より良い効果が得られます。

なお類似品が出回っていて、それらは効果がありません。⾒た⽬で誤魔化されないよう、注意してください。つまり必ず、磁気の⼊っているものを使⽤するということです。いびきが、かなりの割合で上向きに寝る習慣に根ざしていることを、先に書きました。そして、横向きに寝るくせを⾝に付けることでそれがだいぶ改善することも、述べて来ました。

次に紹介する2つのいびきグッズは、上向き寝を横向き寝に改める習慣付けに役⽴つものです。

まず「イビカナイト」ですが、ゴム製のベルトにバイブレターが付いています。バイブレーターのセンサーは、体の向きに反応するようになっていて、仰向けの状態が30秒以上続くと本体が軽く振動します。
 なお単に寝返りをうっただけでは、振動は起こりません。前記30秒の潜時があるためです。

いびきというものは、軽く体を揺すってやったり、ごく軽い刺激を与えると⽌まることがあります。イビカナイトはこの原理を応⽤した、いびき防⽌グッズなのです。

また、横向き寝がなかなか⾝に付かない⼈のために、「サイレントナイト枕」があります。これは詰め物をして⽚⽅が⾼くなるよう傾斜をつけた枕で、睡眠中の頭の位置を横向きに保ちいびきを防ぎます。
 この枕は、丸めたり折り畳んだりすることができますので、体型に合わせて⾼さの調節をすることができます。

 

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