みみ、はな、のどの変なとき
92 いびきや睡眠時無呼吸の悩み
前話 目次 次話
検査と本格的な治療について述べる前に、いびきや睡眠時無呼吸症候群に悩む⼈々の、⽣の声を拾ってみることにしましょう。
「ダンナ（35歳）がすごくて、3年前くらいはほとんどかかなかったんだけれど、夏はとにかくすごい。とても⼀緒に寝られない…… 。ずっとどうしたものかと思っていました。」（28歳・⼥性）
「実はすごいいびきらしいのです…… 私。他⼈のいびきは聞こえても、⾃分のは気付かないってどういうことなんでしょう？ 時々息が⽌まることもあるらしいし……怖い。」（38歳・⼥性）
「私は、すごいいびきをかくので悩んでいます。朝起きた時も疲れているので、たぶんいびきのせいかと思っています。」（44歳・⼥性）
「旅⾏⼤好き⼈間ですが、同室の⼈に迷惑の”いびき”が何よりの悩みです。」（60歳・⼥性）
「10歳台からほとんどいびきをかいているようです。時々、息も⽌まっているみたいで、⼼配です。」（36歳・男性）
「結婚して16年になります。最近寝息（？）をかくらしく、朝起きると隣にいるべき夫が、なぜか2段ベッドのうえに翌日の朝、今度はまるめたティッシュがあちこちに…… 。何だろうと思ったら、夫の⽿にもティッシュが…… （ガーン）。原因はやはり私が？ でも、⾃分のことを棚に上げているあなたも、⼈のことばかり⾔わないで！」（40歳・⼥性）
「前は、だんなのいびきが気になっていました。でも最近、私のいびきがすごいうるさいみたいなんです。私⾃⾝はわからないのですが、朝起きると”昨⽇はうるさかったー”と…… 。そのうち⾔われなくなったけど、私の⽅から”いびき、どう？”と聞くと、”うーん”という声。最近だんなが寝不⾜なのは私のせい！？ と思うととてもツラーイ。⿐につける輪のようないびき防⽌グッズも試したけど、治らないみたい。どーしよー！！」（34歳・⼥性）
「最近いびきのせいか睡眠不⾜になっているようで、仕事中に机の上で居眠りしたりしています。朝の起きた感じも爽快感は無く、いつも疲れを残して通勤しています。」（38歳・男性）
また、横向き寝がなかなか⾝に付かない⼈のために、「サイレントナイト枕」があります。これは詰め物をして⽚⽅が⾼くなるよう傾斜をつけた枕で、睡眠中の頭の位置を横向きに保ちいびきを防ぎます。
この枕は、丸めたり折り畳んだりすることができますので、体型に合わせて⾼さの調節をすることができます。
「主⼈のいびきがうるさく、⼦どもが⽣まれてから別室で寝ています。時々途中で息をしていない状態で、死なないか⼼配なこともあります。」（35歳・⼥性）
「毎⽇いびきをかいているそうですが、⾃分ではまったく判りません。会社の旅⾏などで他⼈と同室したときに、⼀緒に泊まった⼈から⾮常にひどいいびきで眠れなかったと指摘されます。私のいびきは怪獣型で、なおかつ途中で息が⽌まるそうです。他⼈と同宿するときは、気を遣ってみんなが寝静まるまで起きています。」（44歳・男性）
「いびきの⾳はかなり⼤きく、友⼈らと寝泊りすると必ず、とてもじゃないが⼆度と部屋を⼀緒にしたくないとか、君のお陰で寝不⾜で⼀⽇を無駄にしたとか⾔われて、とてもつらい思いをしています。それに時々、呼吸が⽌まるみたいです。」（46歳・男性）
「私⾃⾝は、いびきをかいていることを知りませんでした。しかし最近特に奥⻭が痛くなり、そのことを主⼈に話したところ、あれだけいびきをかいていたらねーっと、思いもよらぬ答えが返って来ました。実家の⺟いわく”疲れているときはいびきが物凄く⼤きかった”。知っているなら教えろよーって。しかし物凄いいびきとは！ 主⼈に聞くと、往復でいびきをかいていたり、たまにピタッと⽌まるみたいなんですが、まさか息も⽌まっていないですよね。”くじらの潮吹き”のように、プゥーとなるときもあるらしい…… 。不安…… 。恥ずかしいし、不安です。」（32歳・⼥性）
「いねむり運転で追突して、前の⾞が⼤破しました。私の⾞に乗っていた孫4⼈のうち⼀⼈がケガを負いましたが、前の⾞の⽅もケガをして⼊院してしまったのです。その頃が無呼吸の⼀番多い時期でした。その他にも３回ほど事故を起こしそうになったことがあります。」（69歳・男性）
「睡眠時無呼吸のために昼間は眠く、”いつでもどこでも眠れる”なんて妙な⾃慢をしていましたが、運転していて特に⾼速に乗るともうダメでした。仙台のインターから⾼速に⼊ると、古川のインターが⽬の前に来るまで意識が無くなっているんです。」（60歳・男性）
「これまでに、いねむり運転で事故を2回起こしています。1回⽬は海に転落しましたし、2回⽬はガソリンスタンドに突っ込みました。」（53歳・男性）
こうした訴えの実態からも、いびきや睡眠時無呼吸症候群は本⼈の健康問題だけでなく、多くの⼈を巻き込んだ⼤事故となる可能性もあって、社会問題的側⾯もあることを理解して頂けるかと思います。
前話 目次 次話
