3443通信 No.360
3443アーカイブス
~本誌を飾った表紙特集~
今回から3443アーカイブスコーナーでは、本通信の表紙を飾った世界のさまざまな映える景色をご紹介していきます。
また、同時期に撮影した他の写真も併せてご覧下さい。

眼下に広がるヒマラヤ山脈
(2009年11月号に掲載)
チベット自治区のラサ市から成都市に至るフライトで見た景色です。人の立ち入ることを許さない極めて厳しい環境であると同時に、そのあまりの美しさにはつい目と心を奪われてしまいます。
先日、ニュースでチベット自治区シガツェで発生した地震(PDF)について報じられましたが、実は写真を撮影した2009年に、私たちはそのシガツェを訪れています。
青海省西寧からチベット自治区ラサ市へ向かう青蔵鉄道(https://www.3443.or.jp/news/?c=18535。図2、3)に乗車し、ラサ市からはバスで7時間をかけて約250km西のシガツェへ至ります。

図2 青蔵鉄道

図3 標高5,067メートルの唐古拉(たんぐら)駅
現在のラサ・シガツェ間には高規格道路が整備されており約2時間ちょっとで行けるそうですが、当時はそんな便利な道路はないため山岳地帯のワインディングロードを使っての旅でした(図4、5)。

図4 シガツェに至る険峻な峠道

図5 チベット仏教四大聖湖のひとつヤムドク湖
チベット第2の都市であるシガツェにはタシルンポ寺(図6)というチベット仏教の寺院があり、その本堂には高さ26.2メートルの弥勒菩薩像が安置されています。お寺の創建は1447年。チベット仏教の改革者ツォンカパの弟子であるゲンドゥン・トゥプ(後のダライ・ラマ1世)が創建しました。

図6 タシルンポ寺には56億7千万年後に地上に出現する弥勒菩薩像が祀られています
関連動画
青蔵鉄道に乗車しチベット・ラサ市、そこからシガツェを訪れた時の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=1eb3ay-RBMA&t=841s (3443チャンネル)