3443通信 No.371
仙台日伊協会主催
プレミアム・デュオ・クリスマスコンサート2025を鑑賞しました
院長 三好 彰


私たちの住む仙台泉区でも初雪を観測した12月12日(金)、白雪の舞うなかを仙台日伊協会会長である三野宮まさみさんが主宰するオペラコンサートが開催されました。
会場は、広瀬川を望む青葉区霊屋敷にある本格イタリアン料理のお店『レストラン・パリンカ』さん。音響工学を取り入れた造りの店内では、コンサートや音楽発表会などが随時開催されており、音楽愛好家も良く知るお店です。
仙台日伊協会とは、イタリア文化の情報発信を行なっている友好団体で、仙台市内のおいてイタリア文化講演会、イタリア料理教室、コンサートなどを開催し、美味しく楽しくイタリア文化を楽しもうと活動されています。
■仙台日伊協会ホームページ
https://itgs.amaretto.jp/cercansinuovisoci.html
私と日伊協会のご縁は古く、私が所属していたHNK仙台少年少女合唱隊の指導に前会長である故・大泉勉先生が就かれていたことに端を発します。
ちょうどその頃、日本は高度経済成長期にありました。そして日本で初めて開催される東京オリンピック(1964年)において私たち仙台少年少女合唱隊2期生は、東京オリンピックのテーマソングである『この日のために』を歌い上げた思い出があります。
今回、歌唱される三野宮まさみさん(図1)は、前会長である大泉先生の後を引き継がれ、仙台日伊協会会長としてイタリア文化の発信者として、鋭意活動をされています。

図1 日伊協会会長の三野宮まさみさん
開業30周年を祝って
また、会場を提供して頂いたパリンカさんは、2026年3月28日に開業30周年を迎えるということで、それを祈念するプロジェクトとして本コンサートが企画されました。
さて、お店に集まった日伊協会のメンバーたちの前に、主催者である三野宮まさみさんとピアノ演奏を担当されるコチシュ・クリスティアンさん(図2)、それと本日歌唱されるクリスマスソングの歌詞を書かれた作家の星乃ミミナさんが登場されました(プロフィールは図2をご参照ください)。

図2 ピアニストのコチシュ・クリスティアンさん
まず歌われたのは、星乃ミミナさん作詞の『メリークリスマス』に始まり、『きっと春はくる』『生命の彩り』『もみの木』『おかあさん!』と続きます。
星乃さん作詞のシリーズ曲に次いで、イタリアの作曲家プッチーニのオペラ『歌に生き愛に生き』を、そしてこれもイタリアの作曲家カルディッロの『カタリ・カタリ(つれない心)』が歌われました。
いずれも男女の悲劇を描いた歌であるこれらを、三野宮さんは作品の場面に合わせて時に激しく、時には悲しみを堪えるような声で、登場人物の感情を歌い表していました。
また、三野宮産の歌に併せてコチシュさんの巧みなピアノ演奏がストーリーを彩り、その時々の情景を見事に表現されていました。
約1時間のコンサートの終わりには参加者からは万雷の拍手が送られ、サンタコスチュームに衣装替えをした三野宮さん、そしてコチシュさんには花束が贈呈されました。
その後は、お店自慢のイタリアン料理(図3~6)が供され、昼間からとても贅沢なひと時を過ごすことになりました。

図3 前菜

図4 グラタン

図5 スパゲティ……(カメラが食べてしまいました)

図6 デザート
■北緯38度のレストラン『パリンカ』
https://r-palinka.com/
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