3443通信 No.378
劇団シェイクスピア・カンパニー主催
演劇「ラーメン屋劇場」公演に招待されました
院長 三好 彰

図1
北海道で繋がったご縁
私が主催する異業種交流会のメンバーであり、劇団シェイクスピア・カンパニー理事長の下館和巳さまから、劇団では初となるオリジナル演劇『ラーメン屋劇場』(図1)にご招待いただきました。
私と下館さんのご縁は、北海道白老町という町から始まります。
私の5代前の先祖である三好監物が、ロシア帝国の南下に備える蝦夷地警備の責任者として派遣されたのが、今から170年前の幕末のことです。
原住民族であったアイヌの協力を得て、監物は現在の登別辺りから北方四島という広大な範囲を警備範囲としていました。
私は、先祖由来の地である白老町に耳鼻科医がおらず、小中学校の耳鼻科健診が出来ないという話を聞いて、それでは毎年1回現地を訪れて学校健診をやろうと思い立ち、1989年から2019年の30年間に渡って校医として活動してきました。
そしてまた下館さまも、ご自身の劇団の活動の一環としてシェイクスピアの代表作である『オセロ』をアイヌ民族に置き換えるという異色作を作り、日本のみならず本場イギリスで公開されました。
下館さまは、その作品作りのために白老町にあるアイヌ民族博物館(現在のウポポイ)に取材に訪れた際に私の話を聞き、前述の異業種交流会に参加頂いたのが交流のきっかけです。
今回の公演も、私が大好きなラーメンにちなんだ作品ということで非常に興味を引かれたのですが、生憎と公演日は診療日だったため、タイミング良くイギリス在住の娘が日本に帰国していたので、私の代理として公演を鑑賞しました(図2)。

図2 下館さまと娘の慈
お話の舞台は、東京下町にある一軒のラーメン屋さん。
そこを訪れるお客さんたちが、一杯のラーメンを啜りながら悲喜こもごもの身の上話を口にしていく形でストーリーが進んでいきます。
そのお話のベースにあるのは、シェイクスピアの名作としてしられる『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』で、そのワンシーンを彷彿とさせるセリフを何故か店主が宮城弁で口にするというシュールさが笑いを誘います。
原作では悲劇として語られる登場人物たちの人生ですが、ラーメン屋劇場の登場人物たちは、それぞれが悩みを抱え、または解決の糸口を掴んだかのように前を向き、それぞれの道へと進んでいきます。
そして終演後には、本物のラーメンが来場者に振舞われ、まさに締めのラーメンを食べて終えるという最高に美味しい演出がなされました。
本公演は、劇団シェイクスピア・カンパニーの活動拠点を仙台から多賀城に移して初となる公演で、下館さんは「神々しいほどにゴチャゴチャなのが面白い。劇団の強みを目一杯に詰め込んだ作品です」と話されていました(図3)。
「東北・宮城発の異色な劇団シェイクスピア・カンパニーの活動に、今後も目が離せません」と、シェイクスピア本人が発言しなかった?
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