3443通信 No.381
耳のお話シリーズ60
「あなたの耳は大丈夫?」38
~大沼直紀先生(筑波技術大学 名誉教授・元学長)の著書より~
私が以前、学校医を務めていた聴覚支援学校。その前身である宮城県立ろう学校の教諭としてお勤めだったのが大沼直紀先生(筑波技術大学 名誉教授)です。
その大沼先生による特別講演の記事『聴覚障害に携わる方々へのメッセージ』(3443通信No.329~331)に続きまして、ここでは大沼先生のご著書『あなたの耳は大丈夫?』より、耳の聞こえについてのお話を一部抜粋してご紹介させて頂きます。
テレビの音量を注意されたら
▼難聴に気づくきっかけ
家族の誰かから「このごろ、テレビの音が大きいよ」と言われ始めたら、聴覚のおとろえに要注意です。難聴は自分では気づかないうちに進行しています。
とりわけ、普段から自分の健康に自信をもっていて、しかも家庭の中で自分中心にことを運んできたタイプの人には、家族もなかなか難聴の兆候を指摘しにくいものです。
12ページの「聞こえの自己評価表」のチェックリストで「テレビや映画の会話がよく聞き取れない」に「そうだ」と答えた人は、次のページの「テレビの聞こえ不満度の自己評価表」のチェックリスト(図52)にも記入してみてください。

図52
その結果、もしも30点以上なら、家族のみんながちょうどよいとするボリュームにテレビの音量を合わせてもらい、自分が適当だと考えるボリュームと聞き比べてみてください。
その差について、また、そのほかに思い当たることがあったら、家族と遠慮のない話し合いをしてみるとよいでしょう。
その結果、自分がよいと思う音量が、ほかの人と比べて大きすぎるようだと感じたら、一度、耳鼻科で聴力検査を受けてみることをおすすめします。
【前話】「あなたの耳は大丈夫?」37