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みみ、はな、のどの変なとき

8 ピアス・トラブルの処置

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それでは、ピアス・トラブルの処置はどうしたら良いのでしょうか。その症状ごとに考えて⾒ます。

①ピアスを装着した直後の⽿介が腫れ、痛むとき

ピアシングした直後は、いわば⽿たぶに⽣キズを⼈⼯的にこしらえた訳ですから、完全に衛⽣的になされたとしても、多少は腫れて痛むのが普通です。その腫れと痛みは、ピアシング時処⽅された薬で2〜3⽇中に無くなるものですが、ときに⻑引くこともあります。多くの場合、ピアシング時にはピアスがちょっときつめに装着されるため、圧迫されて⽿たぶが腫れて痛む、単純なものと考えられます。キャッチを少しゆるめるだけでかなり症状が改善しますので、ピアシングした医療機関でご相談ください。

②⽿たぶが腫れ上がり、ピアスが⽿たぶに埋もれてしまったとき

⾮衛⽣的な状況でピアシングをしたときにこうなり易いようで、つまりピアスのキズから菌が⼊り強い炎症を起こした結果、⽿たぶがひどく腫れピアスが⾷い込んでしまった訳です。専⾨医で⽿たぶにちょっと切開を加え、ピアスを取り出す必要があります。それと並⾏して抗⽣物質の処⽅を受ければ、腫れは直ぐに治まります。

③ピアスの⽳を残したままでトラブルの治療を受けたいとき

ピアスでトラブルを起こしてしまい、治療しなければならないのに、医者に⾏くのはいやだ。そんな思いをする原因の⼀つに、治療のためにピアスを外すとせっかく開けたその⽳が閉じてしまうのではないか、との恐れがあるようです。
 しかし専⾨医では、ピアス・トラブルの治療に医療⽤シリコーン・ピアスを使⽤します。これはシリコーン・チューブをピアスの⽳に通し、リングを形成するものです。そしてこのシリコーン・ピアスに薬を塗って、ピアスの⽳の内部をいわば掃除します。そうすることによってピアスの⽳は確保できますし、⽳および周囲の⽪膚の炎症が治まります。それに治療が終了すれば、シリコーン・ピアスを外して普通のピアスでおしゃれを楽しむこともできます。どうぞ⼼配なさらずに、専⾨医で治療を受けてください。

④ピアスで⾦属アレルギーを起こしてしまったとき

⼀度⾦属アレルギーを⽣じてしまったら、その治療はかなり困難だと思ってください(図8)。アレルギーの原因となっている⾦属が体に触れたら、それがピアスでもネックレスでもあるいは腕時計でも、必ずアレルギー反応は⽣じます。⾦属アレルギーを発⽣しないチタンやセラミックなどの素材でできたピアスを使⽤して、症状の発⽣を予防します。どうしても購⼊した(してもらった︖)市販のピアスに個⼈的な愛着の強いときには、 ……そういう事情のあることも良く判りますので…… 、ピアスのポストをシリコーンでカバーし装着させてあげることができます。

図08 図8

 

関連リンク
 ・医学コミック「ピアストラブル殺人事件!?」
 ・3443通信 No.315 エッセイ「ピアスの穴の白い糸」

 

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